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- さいごの色街 飛田/筑摩書房
- ¥2,100
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友人が貸してくださった本で、機内で読了しました(^O^)本をご紹介いただく機会は稀で、いい本を横取りするかも知れないのだけれど、確かに内容のあるルポルタージュ、男女にかかわらず日本の風俗史に刻まれる文化的学術的な本だと思います。
著者は女性のノンフィクションライター。
飛田新地の歴史、「管理売春」に対する法的な見解、そこに関わり体験し、住む人々の生き様…
飛田新地を通じて貧困や、実質的に非合法でありながら飛田が生き残ってきた本音と建前のかい離する矛盾、男女の性差、そうした社会の縮図のかなりの部分が詰まっています。
・飛田遊郭設置反対運動が婦人参政権獲得運動の端緒となったこと
・橋下大阪市長は飛田新地料理組合の顧問弁護士だった
「人間いけないことをしてみたくなる時ってあるじゃないですか。ヒトは多面的です。きれい事では済まされない。人間は汚れた部分を持たざるを得ないから、取り巻く社会にも何重もの構造がある。だから世の中、面白い」
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