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ぶり返す世界恐慌と軍事衝突/祥伝社
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副島氏の最新政治経済予測本。

これは氏の私見の要約なので投資判断はご自身の判断で<(_ _)>


・金は5,000円/gを突破し6000円→10000円に向かうので一回下落したところが買い時3,000円台なら買い。

・日本は中国と衝突「させられる」

・70~80年に一度は人類はどこの国でも戦争をしてきたという冷厳な歴史の法則がある

・①大災害②恐慌③戦争の3つは必ず順番に人類に襲いかかる

・中国との軍事衝突が起きれば90円/1ドルの円安になるが、2013年は60円台/ドルもあり得る

・オバマ再選(これは的中)後は病気退任し、バイデンかヒラリーになる

・尖閣諸島問題は日本を中国にぶつけさせるという米国の計画で引き起こされた

・日経平均は来年8000円割れ

・2015年まで超低金利が続く

・自民党安倍晋三は日本に右翼政権、金融統制政権を作らせる米国の地ならし

・米国はアジア太平洋地域へ軸足を移す戦略転換中

・「ヤルタ=ポツダム体制(国連)が今の国際社会だ論」ヤルタ=ポツダム体制とは連合諸国が敗戦国である日本とドイツを処分して出来上がった体制

・1895年の尖閣諸島閣議決定は国家としての決定であって国際的コンセンサスではない

・日本と中国の戦争は何としても避けなければならない(真の国益と米国の戦略に乗ってはいけない)

・米国は自国の戦争刺激経済のために2003-11はイラク戦争をやったが2015-はアジア太平洋で戦争をやろうと決めている可能性もある

・日本は「アジア人同士戦わず」の旗を上げ続けるべき

・米国は2000年にITバブルが崩壊し、2003年のイラク戦争でアメリカのバブル景気をつくった

・みずほ銀行を破たんさせて三井住友銀行と合体させる計画

・資産家は海外に資産の一部を移すべし

・タイ・シンガポール・香港・マレーシアなどは相続税0

・これからの大災害、金融恐慌、戦争に備えて(現物資産・一定の現金・食糧・太陽光)備蓄をすべき

・世界の債券市場の時価総額は株式市場の100倍

・大投資家バフェットやジムロジャースはバリュー投資(投資対象が割安か割高なのかを見極め割安なら買い)をしている

・危機の焦点であるスペインとイタリアの2015年末国債償還額は8000億ユーロ(80兆円)これらがデフォルトになれば欧州の恐慌が米国に波及し世界恐慌突入の可能性も

・2013年は財政の壁問題により、米国はデフレ圧力が強まり景気が後退する。2015年に米ドル基軸体制が自壊を始める



この本で見えた視点は

・これからはBRICSの時代、世界経済の中心は米欧日からこれらに軸足を移していく
・日米欧の金融緩和政策のバランスは必ず崩れていく

・経済と政治の太い関係で今の形の資本主義と市場原理主義の基軸は崩壊する方向に

・日本で起こっていることは米国を始めとする海外からの策略もあり得る

・歴史の法則で近未来を予測し、次に備える


といったところです。

これから歴史の大転換の予想ですが、これは死ぬか生きるかの恐ろしい危機とチャンスの時期と見ていいのかなあ、と思います。