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今回出張中も、移動時間が長いこともあり、
5冊読書をすることが出来ました。
読んだ本が山積みになっていますが、
旬のものから、書いていくことにします。
この内容は、経済小説のようなダイナミズムがあり、信じるも信じないもその人次第。
副島氏の分析によるものなので、事実を確かめる必要がありそうです。
【ネタバレ注意!】
- 欧米日 やらせの景気回復/副島隆彦
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要旨
・内容は2011年10月から6ヶ月間の世界経済の分析と今後が主
・ギリシャ債務問題を発端にした欧州危機の打開のために、ECBが欧州の銀行にユーロの無制限の供給をして救済させた
・その動きは米国、EU、IMF、の連動した動きであり、その一環として日本の株高(2012年1月~)円安の一時的な動きに繋がった
・橋下氏の真の姿は小泉・竹中路線の延長であり、来年になるかもしれない次の政権は自公み+維新4党連立であり、首相は石波氏か?(米国の影と、新保守主義=市場管理主義の流れ)
・イスラエルは核兵器を持っている?
・円は一時的に95円まで下がるが長期円高トレンドは変わらない
・株式は一時的に13000円までいくかも知れないが、その後は株式の暴落と円高が起こる
・N証券HDは○○する?
・ジャブジャブマネーの恩恵を受けるのは米国。欧州金融危機救済の為にドル安政策を転換した(2011年11月)
・これからもEU重債権国(GIIPS=ギリシャ・イタリア・アイルランド・ポルトガル・スペイン)の危機は続く
・日本の財務官僚が日本の財政事情を故意に悪く見せている(GDP比220%と言っているが実際は国有資産を相殺すると500兆円程度であり、これが財政赤字の実態数字だという)これによって消費税増税を正当化する方便として使っている
・鉱物資源開発と、食糧生産と、技術革新は人類の成長の基本
・お金でお金を稼ぐという金融ばくちはこれから廃れる(欧米+日の金融統制)したがって金融で儲かる時代はとっくに終わった
今回は米国政治体制の予想には言及していません、その予測は?ですし、
現に、フランス大統領選挙でサルコジ氏が敗北したことも外れています。
氏の経済予測、である欧州金融危機による欧州の銀行の破たん、それに伴う円高・株暴落シナリオは崩れたのですが、その内幕についてはストーリーとしては分かり易いです。
問題はそれがどこまで事実で、これからどうなるか?ということ。
それを外さず理解しておくことは、金融というものが大きくなり過ぎてリスクを抱え、実体経済に悪影響をおぼよす可能性がリーマンショック以降もしばらく続くということを知っておく意味での勉強になった本です。