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今日は、久々の家で半日居れて子どもと遊べた(ついでに昼寝もできた)休日でした(^<^)

でも夕方は政治家のパーティだったのですけどね・・・


デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)/藻谷 浩介
¥760
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[ネタバレ注意!]


あまりにも有名な本なので、ずっと前にすらっと読んでしまってても重要なことが山ほどあるので、なかなかまとめる時間がなかったのでようやくという感じです。


・「景気の波」を打ち消すほど大きい、「人口の波」が日本経済を洗っているという事実

・日本の貿易黒字は2001年の8兆円から2007年の12兆円と5割増加しており、日本製品の総体的な国際競争力は衰えていない

・学者などに頼らずに自分で数字と事実を確認すべき

・所得黒字は1990年の3兆円から2007年の16.3兆円と5倍以上に増加している

・対中(韓国・台湾も同様だが)貿易黒字の状況から見て、中国が繁栄すればするほど日本製品が売れて日本が儲かっている

・世界の国民が豊かになって行けば行くほど日本の貿易黒字が増えていく構造(ただし日本製品のブランドが備わっている限り)

・フランス・イタリア・スイスに対しては対日黒字。その原因は、軽工業品の高級ブランドを日本人が喜んで買っているから

・日本経済の停滞は、国際競争に負けた結果ではなく、それとは無関係に進む「内需の縮小」こそ日本経済が直面する恐るべき病気である

・生産年齢人口(15-64歳)=消費年齢人口の減少という日本の構造的な人口変動が日本経済内需停滞の原因

・日本は、生産年齢人口の減少の状況に耐えて、対応する方策を見出して、遅れて人口成熟する中国やインドに応用していくべき


藻谷氏のこれらの数字・事実・原因・分析から

生産年齢人口の減少に対応する現実的な処方箋は次のとおり。


・高齢富裕層(自覚なき強者・持っていてもお金を使わない人々)から若者への所得移転が必要

・女性の就労と経営参加を当たり前に(現役主婦の4割が働くだけで団塊世代の退職は補える)

・外国人観光客・短期定住客の受け入れを


氏の主張は

「経済を動かしているのは、景気の波ではなくて人口の波、生産年齢人口の増減」であり、

その構造的問題を解決するには、内需を増やすあらゆる方法(効果的な上記3点)を実行することが政府・企業・そして日本人に課せられている、ということです。


経済問題はどうしてもミクロ的・短期的な見方を日々の情報収集の中で事実認識としてあるのでしょうけれど、

情緒的・感情的な議論ではなくて、数値に基づいた客観的な事実とマクロ的な認識が必要で、それを知った上で日々の仕事と生活を事業にどう活かしていくかを示すひとつの良書と言えますね(^<^)