【公務員試験】志望理由を語る際の注意点と改善ポイント | やぱたんのブログ

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専門学校で20年超講師をしている行政書士・宅地建物取引士です。
また公務員対策として経済・財政、民法、憲法、行政法分野も担当しております。
宅建試験情報、行政書士試験情報、公務員試験情報をはじめ、経済・財政分野の記事も書いてまいります。

志望理由を語る際の注意点と改善ポイント

「キッカケ」から始めても響かない

NG:「昔から〇〇に興味があり、公務員を志望しました」

改善の視点:問題意識から語る

  • 志望先(自治体や官庁)の現在の課題や重点施策を理解し、
    • 例:「若年層の転出超過」「空き家増加」「災害対応の遅れ」など
  • それに対して、自分がどんな視点・知識・経験で貢献できるかを語る。
  • 構成例:
    1. 認識している課題
    2. その課題に対する自分の視点・アプローチ
    3. そのアプローチのメリットと懸念点(デメリット)
    4. 懸念点への対応策
    5. 志望自治体が取り組んでいる関連施策(説明会・要綱などを参照)
    6. 他自治体の先行事例(モデルにしたい点)

「貢献します」連発は逆効果

NG:「私の経験を活かして貢献したいと思っています」

改善の視点:具体的な行動と学習意欲を示す

  • 「貢献します」は中身のない決まり文句に聞こえがち。
  • 代わりに:
    • 「〇〇の課題に対して、~という視点を持って関わりたい」
    • 「まずは現場での業務を通じて課題の背景を深く理解し、〇〇に挑戦したい」
    • 「今後必要となる〇〇分野にも積極的に関心を持ちたいと考えている」など
      姿勢”と“行動計画”を見せる

「〇〇力があります」は自己評価が強すぎる

NG:「私は責任感があります」「私は調整力があります」

改善の視点:評価は相手に委ねる

  • 自分で言うと“自画自賛”になりやすい。
  • 代わりに:
    • 「サークル活動で後輩から『頼りにしています』と言われた経験がある」
    • 「アルバイト先で周囲から『冷静な対応が助かる』と評価された」
  • →「周囲の評価」としてエピソードで伝える
  • 面接官が〇〇力を判断できるような“材料”を提供するのが基本姿勢

 

 

➀総合的な話し方の型(テンプレ)

  1. 【課題認識】
     「私が注目しているのは、〇〇市で課題となっている△△です。」
  2. 【解決への視点・提案】
     「この課題に対して、□□という手法や視点が有効だと考えます。」
  3. 【メリット・デメリット】
     「この方法は◇◇という点でメリットがありますが、一方で●●という懸念もあります。」
  4. 【対応策】
     「そのため、〇〇のような工夫や他自治体での成功例を参考にした対策が必要だと考えています。」
  5. 【その自治体で働く意義】
     「〇〇市はすでに~の施策に取り組んでおり、現場での学びや経験を通じてさらに視野を広げたいと考えています。」

「貢献します」を避けた志望動機の話し方テンプレート

(▶ありきたりな“決意表明”から脱却し、現実的な姿勢を見せる構成)

  1. 【関心を持った課題・テーマ】
     「私が関心を持ったのは、〇〇市が直面している△△の課題です。」
  2. 【自分の視点・関心の背景】
     「大学のゼミで□□を研究した際、地域の●●という現状を知り、行政の役割に強く関心を持ちました。」
  3. 【自分の立場の自覚と学ぶ姿勢】
     「もちろん、現時点で行政経験があるわけではありませんが、現場での業務を通して課題の本質を学び、」
  4. 【将来の行動意欲(“貢献”の代替表現)】
     「まずは担当業務に誠実に取り組みつつ、中長期的には〇〇の分野で成果を上げられるよう力をつけたいと考えています。」
  5. 【結び】
     「そのように、〇〇市の一員として“学びながら働く”姿勢を大切にしていきたいと思っています。」

「〇〇力があります」を避けた自己PRの話し方テンプレート

(▶面接官に“評価してもらう”形に変える構成)

  1. 【評価された具体的エピソード】
     「大学時代のゼミ活動では、グループの進行役を務めることが多く、仲間から『話を整理してくれるので助かる』と言われることがありました。」
  2. 【背景と行動】
     「特に、意見が対立した際には、双方の意図を丁寧に整理し、共通点を探すよう意識してきました。」
  3. 【工夫・努力】
     「そのために、話を一度ノートに書き出しながら進行するなど、できるだけ全員が納得できる方向に進むよう工夫していました。」
  4. 【その経験から得た学び】
     「この経験を通して、自分なりに“調整する役割”を自然と担っていたのかもしれないと感じています。」
  5. 【評価は相手に委ねる】
     「こうした経験が、少しでも“調整力”に通じるようであれば嬉しく思います。」