資格試験勉強でザセツしてしまうパターン | やぱたんのブログ

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専門学校で20年超講師をしている行政書士・宅地建物取引士です。
また公務員対策として経済・財政、民法、憲法、行政法分野も担当しております。
宅建試験情報、行政書士試験情報、公務員試験情報をはじめ、経済・財政分野の記事も書いてまいります。

  1. いきなり全部理解しようとする方

問題点:
完璧主義に陥り、試験範囲全体を最初から詳細に理解しようとすることで、進捗が遅くなりがちです。このアプローチは、特に試験範囲が広い資格試験において非効率的です。

コメント:
試験対策では、まず「全体像をつかむ」ことが重要です。最初は浅く広く進め、優先順位をつけながら繰り返し学習することで、理解を深めていく段階的なアプローチが効果的です。

 

 

  2. 予備校のスピードを受け入れられない方

問題点:
予備校の講義や課題のペースが速すぎてついていけないと感じる方は、焦りから学習意欲を失いやすくなります。また、予備校に依存しすぎて、自分で調整する力が不足する場合もあります。

コメント:
予備校のペースが合わない場合は、自分のペースで復習時間を設け、わからない箇所を重点的に補う工夫が必要です。また、予備校のカリキュラムは試験日までの全体スケジュールに基づいているため、全てを完璧に理解しようとせず、重要ポイントを押さえることに集中しましょう。

 

 

  3. 自分できちんとまとめてからでないと過去問を始めようとしない方

問題点:
まとめ作業に時間をかけすぎ、実際の過去問演習やアウトプットの機会を後回しにしてしまう傾向があります。この結果、試験形式や出題傾向への対応が遅れる可能性があります。

コメント:
資格試験は「アウトプット力」が重要です。過去問を解くことで、自分の弱点や試験の出題パターンを把握できます。最初から完璧にまとめようとせず、過去問を通じて必要な知識やポイントを逆算して効率よく学びましょう。

 

 

  4. テキストの内容をノートにまとめてないと覚えられないとおっしゃる方

問題点:
ノート作りが目的化し、学習そのものの効率が低下する場合があります。また、手間をかけてノートを作っても、試験で必要な知識や問題対応力に結びつかない場合が多いです。

コメント:
ノートまとめは「必要最低限」にとどめるべきです。試験に必要な内容は既にテキストや予備校の資料にまとまっています。それらを活用し、メモや付箋を使って補足する程度にとどめ、アウトプットや反復学習に時間を割くべきです。

 

 

  5. 結論

これらの挫折パターンに共通する課題は、「効率的な学習方法の欠如」と「アウトプットの軽視」です。試験対策では、以下のポイントを意識することで、挫折を防ぎやすくなります:

  1. 全体像を把握し、優先順位をつける。
  2. 予備校や教材を「ツール」として活用し、自分のペースで調整する。
  3. 早い段階で過去問に触れ、試験形式に慣れる。
  4. 必要以上にまとめ作業に時間をかけず、効率的に学ぶ。

試験は完璧さよりも、一定の基準を超える戦略的なアプローチが成功の鍵です。