【公務員試験】失敗談を語るときの悪い例と良い例 | やぱたんのブログ

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専門学校で20年超講師をしている行政書士・宅地建物取引士です。
また公務員対策として経済・財政、民法、憲法、行政法分野も担当しております。
宅建試験情報、行政書士試験情報、公務員試験情報をはじめ、経済・財政分野の記事も書いてまいります。

 

 失敗談を語るときの悪い例と良い例

 

 

 

  【悪い例】

 サークルでは様々な問題が発生しましたが、メンバーとよく話し合うことでなんとか解決できました。その後も問題が発生するごとにメンバー間でよく話し合うことを提案し、見解の異なる双方の意見を丁寧に聞いてから、それぞれのいいところを集め、折衷案という形で提案をしました。

 この結果、サークルを辞めるメンバーが減り、調整力を身に付けることが出来ました。

 

 

  【コメント】

 この例は具体性に欠けています。問題の内容やどのように解決したかが曖昧で、聞き手に対して充分な情報を提供していません。そのため、実際の困難やあなたの役割が伝わりにくいです。

 また、自ら○○力があると言い切る主張は面接官からは懐疑的な見方がされ、かつ自意識過剰ではないかと疑われます。

 

 

  【良い例】

 サークルでは練習メニューをめぐって対立がありました。試合形式を多く取り入れたい経験者と、もっと基本的な動きの訓練をしたい初心者との間の対立でした。

 メンバー間で議論を重ね、練習時間の前半は基本訓練、後半は試合形式をしつつ、経験者から初心者に動きの解説をフィードバックするメニューを取り入れることにして対立は解消できました。

 

 

  【コメント】

 この例は具体的な状況を詳しく説明できています。問題の背景や関係者の意見の違い、具体的な解決策、そしてその結果までが明確に示されています。

 これにより、あなたがどのように問題解決に関わったのか、どのような工夫をしたのかが明確になり、聞き手に強い印象を与えることができます。公務員の世界ではもっと困難な対立の場面に遭遇する可能性がありますが、どのように取組もうとしているのかが明らかになります。