【行政書士】令和6年度試験の合格のために | やぱたんのブログ

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専門学校で20年超講師をしている行政書士・宅地建物取引士です。
また公務員対策として経済・財政、民法、憲法、行政法分野も担当しております。
宅建試験情報、行政書士試験情報、公務員試験情報をはじめ、経済・財政分野の記事も書いてまいります。

 

  令和6年度行政書士試験合格のロードマップ

 

 

 1)冬の間は「民法」「憲法」「行政法」

 ①民法

  基本テキスト流し読みからのなんとなくわかったでOK

  意思表示あたりからでもいいし、契約各論からでもよい。 

【重要論点】

○意思表示、代理、時効、条件期限、取消しと無効、制限行為能力者

○共有、相隣関係、物権変動(不動産、動産ともに)

○抵当権、留置権、非典型担保の譲渡担保

○債務不履行、債権者代位権、詐害行為取消権、保証・連帯債務、相殺、弁済

○売買(手付、契約不適合責任)、賃貸借

○不法行為、不当利得、事務管理

○相続

  ⇒すぐに過去問演習。アシベツで確認からの5択で理由付け訓練

  ⇒宅建に比べとにかく条文の重要度が高い。常に六法で確認

 

 ②憲法

  人権に躓きそうならあえての統治(41条以下)から

  ただ、冬は人権を日替わりで有名判例の読み込みから

  忘れてもいいから駆け抜ける

  有名判例の独特の言い回しを自分なりに翻訳する

  (=イメージ化して覚えやすくするため)

 

 ③行政法

  総論よりも、行政手続法から条文見ながらやってしまう。

  行政手続法⇒行政不服審査法⇒行政事件訴訟法を冬の間に一気

  総論と地方自治法は4月くらいからでもよい

 

 

 ④商法・会社法

  実は実務でよく使う(定款認証など)

  設立や機関に絞って学習する方法もあり

  春先の4月以降、憲法、民法、行政法が過去問周回に入ってからでよい

 

 

 2)一般知識系

 ①文章理解

  冬の間から「公務員試験用文章理解」の「内容一致」「要旨把握」

  1日1題

  ⇒選択肢の「間違い(誤)」の理由をノートに書く(メモ程度)

  ⇒解説の指摘との違いがあればもう一度読む  

 

※文章理解の間違い(誤)の選択肢のパターンを覚えておく。

1)本文の内容と逆

2)本文の内容に対して、極端すぎる(~だろうなのに~必ず・・・)

3)A=B、C=Dと記述しているのにA=Dという選択肢

4)AならばBと言っているのにBならばAとなるという選択肢

5)そもそも本文に書いてない(常識的に正しいので誤答する)

 

  ⇒文章理解で出てきた曖昧な日本語の意味は調べておく(ネットでいい)

 

 ②行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令

  夏ごろから行政書士法、戸籍法、住民基本台帳法を基本テキスト等で確認

  ⇒模擬試験、予想問題集の徹底活用

  ※行政書士法は改正された点がズバリ出る可能性ある

   また、職務上請求書の不正利用があることから懲戒の手続き(法14条の3)などはしっかり条文を見ておく

 

 ③情報通信・個人情報保護

  お盆明けから秋にかけて一気に学ぶか、春から少しずつ学習

  過去問、模擬試験、予想問題集を網羅すれば問題ない。

  IT用語集などは春から何度も眺める。

 

 3)問題演習

 

①アシベツ

②過去問集

 どの出版社(予備校)の物でもよいが、解説がしっかり記述されているものがおススメ

 アシベツだけで合格する時代は終わったと考えるのが私見である。

 また③模擬試験④予想問題集はできればLEC、TAC、伊藤塾など複数の予備校のものを受検されることをおススメする。

 

 4)基本書

 Wセミナーの合格革命

 LECの合格基本書

 LECのトリセツ

 この3冊のうちでフィーリングにあったもの

 

 5)アシベツ

 Wセミナーのアシベツ

 LECのアシベツ

 どちらでも合格のエッセンスは身に付く

 

 6)その他問題集

 記述対策はWセミナー、LECどちらでもいい

 夏ごろのある程度理解したところから始める

 予備校の単科講座で記述対策もおススメ

 なお、Wセミナーの「一問一答式出るとこ1000本ノック」は隠れた名著