新歓の佳境から砂漠へ、鉄の道1500キロ 青春18きっぷ2日目 夜 | 環境な人たち集まれ

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 人間修行中の佐藤高伊が趣味となった自転車から環境問題を(たまに)考える!!

このあたりで雲行きが怪しくなってきたように思う。




明石大橋を過ぎたあたりで、夕日が地平線に沈んだ。




姫路にはまだ着いていない。

いやしかし、携帯で調べた経路によると、これからでも間に合うはず。そう思って調べた経路を見直した。

あれ、智頭急行って、、、



そうだ、JRではなかったんだ。



18切符で旅しているというのに。



いや、しかし結局智頭急行に乗ることにした。


途中までだが。

智頭急行の乗り場は、けっこうちっぽけで、でも温かみがあって好きだった。

運転手のおっちゃんと話した。たぶん民間から来たか、JRから退職してきたかのどっちかなんだろうけど、彼はオレたちをみて18切符の旅人だと理解したようだった。4人しか人の乗っていない智頭急行は本当に大丈夫なのかと思ったけれど、その力強い走りはそんな不安を払しょくした。

窓の外の蛍のような灯りが北海道を思い出させる。




智頭急行は途中で降りることにした。理由は特にない。このまま智頭急行に乗っていけば今日中に鳥取につけるが、なんとなくそれはやめた。



そしてIが持っていた地図で小さな道の駅を見つけ、JRで向かうことにした。

乗り換えの駅で待つ。



その駅のことたぶんこれから忘れることはないと思う。佐用、という駅だった。ホームは普通で、特徴のない、待合室だけ立派な小さな駅だった。

駅前の通りには飲食店もいくつかあり、このあたりでは大きな駅なのだということを感じさせるが、特にこれと言ってすごい駅ではない。が、しかし、一人ではなく二人で行ってくだらない話をした、あの駅のことや、少しきれいだった星空のことは忘れないだろう。



道の駅は本当に小さくて、落ち着いて寝れるようなところではなかった。

仕方ないので近くの廃業したパチンコ屋の軒下で寝た。


「Love is Pachinko」オレには理解しかねるが、それはきっと昔この店に来ていた人達には理解できたのだろう。

かなり車通りの激しい中、眠った。シュラフで。山の中の空気はまだ冷たかった。