皇居勤労奉仕団 某国国家元首表敬

3月28日から4日間、多分自身8回目の皇居勤労奉仕団に参加、
「掃除」こそ「場数」と「やる気」の度合いが最もわかり易く如実に現れる行動の一つ、
箒の掃き方、草取りの姿勢、一つ一つにどうしたって表れます。
皆さんの真剣度合いが伝わって来ます。
メンバーのご皇室崇敬の念篤く、日本文化・國體継承の同じ価値観の方々と気持ち良いご奉仕をさせていただいています。

お正月・天皇誕生日に両陛下・ご皇族の皆さまが慶賀をお受けになる宮殿広場をご案内いただいているとき、大きな大きな盆栽が宮殿正面左側の南車寄せ玄関広間に持ち込まれる光景を目にしました。

皇居勤労奉仕団に参加すると、宮内庁職員の方々でも立ち入りが制限されている場所にもお連れいただきご案内をしていただけます。
何度か参加させていただいていると、そのような大きな盆栽鉢が飾られるのは、国家元首級の賓客がお越しになる時だってことが察しがつきます。
風の噂によると聞いてビックリの方でしたが、なぜか公式発表も報道もなかったので未確認、どなただったのかの話はここでは控えておきます。
「国賓」のお迎えに使われる盆栽は現在2鉢だけ、「鹿島」と「根上り五葉松」。
今回は大きな鉢だったけどこの2鉢ではなかったので、国賓級の方だけど半分お忍び、「公賓」であったようです。

宮内庁職員の方々からはどこの国のどなたが、なんて案内は絶対にいただけません。「某国大統領」がご訪問、とだけご案内いただきました。
まあどなたがいらして下さっても私どもには関係ございません。我等奉仕団はご奉仕の誠を尽くすのみですから。

唯、日本てなんて素晴らしい国なんだ、と思ったことがあります。

普通国家元首の行く先では外国ではよく報道で目にする通り、通常なら自動小銃など装備した兵士が数メートルおきに立ち警護にあたり睨みを利かす、なんて絵を目にします。
日本では天皇陛下と某国国家元首が会見なさるその宮殿の庭には、もちろんピストルを持った警官は皇宮警察派出所や要所の場所にいらしたけど、小銃を抱えた兵士の姿などはなし。係官がお迎えの準備をなさっている傍らでなんと一般庶民が「掃除」をしている。勤労奉仕団の身体検査は、参集殿や赤坂東宮御所で、両陛下や皇太子殿下のお出ましでご会釈を頂戴する時だけ、なんて、日本人は不思議には思わないけど、国際的には異例のことでしょう。

おまけにこの3月25日から31日には皇居の桜が楽しめる「通り抜け」の期間中。
坂下門から入り、宮内庁前を通り、乾通りを歩き、乾門・東御苑大手門・平川門・北詰橋のいずれかで退出のルートで、本当に沢山の方々が、ひっきりなしに通って行かれます。
外国だったらまず会見日は受付中止の立入禁止でありましょう。
その前に、宮殿敷地内に桜を楽しんでねと誰でも無料で民間人を招き入れる国って他にあるのかしらと思います。

宮内庁左側の短い坂を登ると、もうそこは宮殿。
会見場所の近くで民間人が掃除はするは、通り抜けで一般参観客は遊歩しているは、兵士はいないはなんて、こんな平和な光景は我々にとっては慣れ親しんだ季節行事なのですが、これは世界でも例のない特異なこと、政治権力など問題外の、それを遥かに凌駕する「権威」がありながら力を振りかざすこともない天皇と、敬慕する国民の親愛が成り立っている日本ならではの光景ではないかと思うのです。

29日には両陛下ご会釈、インフルエンザでご静養の報道が気がかりだったすぐ後、なんと被災地慰問行幸の報道が聞こえてきました。
ご公務・祭祀ご多忙にも関わらず、この度も奉仕団にお会いくださるために幾久しくお出ましくださいました。
美智子皇后陛下は何度も何度も「ありがとう」とお言葉をかけられます。
感無量、言葉が追いつきません。

参加者への健康上の配慮から申込時76歳になっていたら奉仕団には参加できません。
それまでに可能な限り、許されるだけ、何度でも。
なんて幸せなんだろう。

天皇(すめらぎ)・弥栄!


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