イスラエル国歌「ハティクバ」(希望)

イスラエル国歌

写真の約文が読めますでしょうか。

イスラエルとパレスチナの葛藤は
まだ最終決着がついているわけではありません。

私は「やまと」、
心の内には矛盾概念による二区分法では割り切れない、
「矛盾」をもそのまま心に住まわせている民族だと思っています。

白か黒か、正か邪か、お前はどっちの味方なんだとかの、
西洋的二元論は、
実は私は大の苦手なのです。
そして私はそれでいいと思っています。

今までユダヤの人々は、
「ユダヤ人である」ということだけで、
私たち日本人の想像を絶するような迫害を受けてきた史実があります。
国を失うということがどういうことなのか、
過酷に過ぎる民族の歴史です。

かの国の辿ってきた苦難の道のりを思えば、
地球人類の一員として哀愁を禁じ得ない思いがします。

ちょっと調べていただければすぐお分かりだと思いますが、
国歌が戦いの歌である国が多い中で、
ハティクバは「君が代」と同じく戦いの歌ではありません。
また世界の国歌の中でも、
君が代と同じく数少ない短調音階の国歌です。

https://www.youtube.com/watch?v=NjfFpFW9OdA


そしてなんと、
初音ミクバージョンもあったではないですか!
後半は歌詞を日本語で歌って紹介しています。

初音ミク ハティクバ

http://www.asyura2.com/09/bun2/msg/155.html

どの国に対してであれ国旗・国家をモチーフとするのなら
制作者のかの国に対する敬意がどうであったかと、
その国の人々がどう受け取ったかは
見過ごすべきことではないと思います。

この動画については賛否両論で、
ユダヤの方々からは概ね好意的な評価がほとんどだったように思いますが、
もちろん批判的なコメントもありました。
スレは大炎上したようです。

今回の旅ではリーダーがこの国歌を
バスの中で何度か皆で練習する機会をくださり、
「ダビッド・ベン=グリオンさんの墓前」
「マサダ砦遺跡」
で斉唱しました。

イスラエル初代首相ベングリオンさんの墓地は、
氏が生涯挑み続けた砂漠の荒野、
ネゲヴ砂漠の高台にあり、
周りは公園になっていて、
私たちがご挨拶にうかがった時、
木陰では小さい女の子を連れたお父さんが、
親子で寝そべってくつろがれていました。

私たちがベングリオンさんに対し敬意を表し、
ハティクバの斉唱を始めるいなや、
お父さんは立ち上がって直立不動、
右手はこぶしで胸にかかげられました。
そしてなんと小さな女の子までもが、
父親に習うかのように
ごく自然に気をつけの姿勢で立ち上がりました。

その光景を目にしたこちらが感動しました。
ある種の羨望を禁じ得ませんでした。

きっとこれが世界の常識なのでありましょう

これがもし日本であったなら・・・ああ、日本人よ!