【オオクマ/神武天皇に敵対した熊野の荒神】 | 八百万の神の浮世絵師 持田大輔

八百万の神の浮世絵師 持田大輔

日本最古の歴史書『古事記』を題材に絵を描き活動しています。
八百万の神々が織りなす天地創造、天岩戸伝説など神様の喜怒哀楽が記された神話を少しでも多くの方に知って頂きたいと思います。

【オオクマ/神武天皇に敵対した熊野の荒神】


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オオクマ(大熊)の名前は、神武天皇が東征の途中に熊野にたどり着いた際に、東征軍の進軍を阻んだ荒神として『古事記』に記載されています。



神武東征は九州から始まりますが、まず高千穂から豊国(大分県)の宇沙を経て、竺紫(福岡県)の岡田宮を出立します。瀬戸内海を通り阿岐国(広島県)の多祁理宮→吉備(岡山県)の高嶋宮→浪速の渡り(大阪府)を経て、白肩津(しらかたつ/東大阪市日下町付近)に停泊していたところ、この地の豪族ナガスネヒコ率いる軍から待ち伏せ位に会います。

 


虚を突かれた東征軍は大きな被害を受け敗走し、神武天皇の兄であるイツセノミコトも、この時に負った矢傷が原因で死んでしまうのでした。

東(日の昇る方角)に向かって進軍するのが良くなかったとして、迂回して熊野の方から上陸し大和を目指すことにします。

 


しかし、神武一行が熊野に上陸した時に、突如として現れたのが荒神のオオクマでした。

 


このオオクマの毒気にあてられて、神武天皇率いる皇軍は皆倒れ伏していき窮地に陥ります。

 



熊野の荒神とされるオオクマですが、皇軍を助けに来たタカクラジのもたらした神剣サジフツ(別名ミカフツ・フツノミタマ)の霊力の前に倒され、他の荒神も逃げていきました。

 



『古事記』には、ただ単に大きな熊を意味する「大熊」と名前が記されています。日本語で現在「クマ(熊)」と呼称している獣を、いつの頃から「クマ」と発音し始めたのか不明ですが、動物の熊というより、「熊野地域を支配する地方豪族=大熊」ではないかと思います。

 


熊の神様を信奉する一族との争いがあったとも考えられますが、神武天皇率いる皇軍は、浪速の白肩津でもナガスネヒコに敗れ敗走し、熊野でもかなり苦戦を強いられたことが窺えます。

 


熊野の一豪族に皇軍が苦戦を強いられたというより、熊野の荒神によって倒れたとした方が体裁がたもてるという思惑もあったのかもしれんが、このオオクマの逸話を境に、皇軍に下る一族の名がいくつも登場していきます。

 


この点を見てもオオクマの存在が、熊野や紀伊半島での影響力の強さを物語っていると言えます。

 


 また「クマ」という語は「カム」と並び、「神」を意味するものとして存在していたと考える見方もあり、「クマ」は「クマシロ」など複合語としてでなく、単独に名詞としても用いられ、「久万」、「球磨」などの地名として使われる例もあり、いずれも「奥深い隠れた地」を指し、「クマ」は「入りくんで見えにくい場所」を意味していました。

 



この「クマ」は、「クム」という動詞から派生しています。

 

古事記にも見える「久美度(クミド)」とは、「隠(く)み所」、つまり夫婦の事を行う隠れた場所を指すと解釈できます。

 


 この動詞「クム」の体言として「クマ」が生まれたとし、「クマ」は、「隠れる」を意味します。こうして、人間には見えないけれど「奥深く隠れたもの」が「クマ」と呼ばれ崇拝の対象となったとも考えられます。

 


人間に恵みをもたらし、あるいは災いをもたらす大きな力は奥深く隠れている。それを「クマ」と呼んだと考えられます。

 

「人目につかない奥まった場所」「(山・川・道などの)入り組み曲折している場所」が「クマ」と呼ばれ、各地に地名としても残っていますが、特に九州地方に熊、球磨、隈の字を当てた地名が多いです。

 


神武天皇が九州から熊野に入った流れを見ても、何か関係があるとみていいでしょう。

 

 

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