【宗像大社 辺津宮(むなかたたいしゃ へつぐう)】(福岡県宗像市) | 八百万の神の浮世絵師 持田大輔

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日本最古の歴史書『古事記』を題材に絵を描き活動しています。
八百万の神々が織りなす天地創造、天岩戸伝説など神様の喜怒哀楽が記された神話を少しでも多くの方に知って頂きたいと思います。

【宗像大社 辺津宮(むなかたたいしゃ へつぐう)】(福岡県宗像市)


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アマテラスとスサノオの誓約(うけい)により誕生した

 

宗像三女神がお祀りされている宗像大社は、

 

沖ノ島にある沖津宮(おきつぐう)・

 

筑前大島にある中津宮(なかつぐう)・

 

宗像市田島にある写真の辺津宮(へつぐう)の3つの宮からなり、

 

それぞれに三女神が鎮座されていて、日本各地に七千余ある宗像神社、

 

厳島神社、および宗像三女神を祀る神社の総本社です。

 


この本殿(宗像氏貞の建立)と拝殿(小早川隆景の建立)は国の

 

要文化財に指定されていて、安土桃山時代の

 

神社建築の特色を今に伝えています。



また、境内にある神宝館には約80,000点に及ぶ沖ノ島祭祀遺跡から

 

出土した奉献品が収蔵・展示されています。

 

しかもこの約80,000点全てが国宝に指定されていて、

 

2017年(平成29年)には、「神宿る島」宗像・沖ノ島と

 

関連遺産群の構成資産の一つとして、世界文化遺産にも登録されました

 

 

交通安全の神様として、1963年に初めて自動車専用の

 

お守り”を誕生させたことでも有名です。

 

この宗像大社が鎮座する宗像地域は、中国大陸や朝鮮半島に最も近く、

 

外国との貿易や進んだ文化を受け入れる窓口として、

 

古代から重要な位置にありました

 


『日本書紀』には、「歴代天皇のまつりごとを助け、

 

丁重な祭祀を受けられよ」

 

との神勅(しんちょく)により、三女神がこの宗像の地に降りられ、

 

祀りされるようになったと記されています。

 


宗像三女神の別名を「道主貴(みちぬしのむち)」とも呼び、

 

「貴(むち)」とは最も高貴な神に贈られる尊称で、

 

『日本書紀』には宗像三女神が「道主貴(みちぬしのむち)」、

 

すなわちあらゆる道をお導きになる「最も尊い神」

 

として崇敬を受けたことが記されています。

 


「貴(むち)」の漢字が使われているのは道主貴(宗像三女神)以外に、

 

伊勢神宮内宮の大日靈貴(おおひるめのむち)(※アマテラスの別名)、

 

出雲大社の大己貴(おおなむち)(※オオクニヌシの別名)のみですので、

 

宗像三女神が皇室をはじめ、人々からいかに

 

崇敬を受けてきたかが名前からも伺えます。



三女神はアマテラスの神勅を授かって、この大陸との交通の

 

重要航路にあたる「海北道中(かいほくどうちゅう)」

 

九州より朝鮮半島に向かう古代海路)に降臨されました。

 


宗像大社には二千数百年前にお供えされた、人形、馬形、舟形といわれる

 

石製の形代(実物に代わるもの)が現在国宝として保存されていますが、

 

これは古代より、「航海、道の神様」として

 

篤い信仰を集めていたことを表しています。

 


時代が下って鉄道が敷かれるようになると鉄道関係の人々が、

 

自動車交通が発達すると車を運転される人々が、

 

こぞって安全運転を誓い参拝するようになるなど、

 

宗像大社は交通安全の守護神として福岡はもちろん、

 

全国の人々から篤く崇敬されてきました。

 

特に近代は、『海賊と呼ばれた男』のモデルとなった

 

出光佐三による篤い崇拝を受けたことは有名です。



沖津宮のある沖ノ島は、九州と朝鮮半島とを結ぶ

 

玄界灘のほぼ中央にあります。

 

また、女性はこの島には渡れず、今でも古代からの

 

習をそのまま守り続けている神の島でもあります。

 

この地で発掘された宝物は、国家の繁栄と海上交通の

 

安全を祈るために神様にお供えされたものです。

 

その内容や遺跡の規模の大きさなどからも、

 

沖ノ島は「海の正倉院」ともいわれています。


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