【アヂスキタカヒコネ/賀茂氏の氏神】 | 八百万の神の浮世絵師 持田大輔

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日本最古の歴史書『古事記』を題材に絵を描き活動しています。
八百万の神々が織りなす天地創造、天岩戸伝説など神様の喜怒哀楽が記された神話を少しでも多くの方に知って頂きたいと思います。

【アヂスキタカヒコネ/賀茂氏の氏神】

 


@art.mochida.daisuke
アヂスキタカヒコネ(阿遅鉏高日子根神)を描いていみました。


アヂスキタカヒコネは、オオクニヌシと

 

宗像三女神タキリヒメの間に産まれた御子神とされ

 

『古事記』では別名にカモノオオミカミ(迦毛大御神)とあり、

 

地祇系の鴨氏(加茂氏)の祖神とされる神様です。

 


アヂスキタカヒコネの神名の「スキ(シキ)」は鋤のことで、

 

鋤を神格化した農耕神であるといわれ、

 

現在も農業の神、雷神、不動産業の神として信仰されていて、

 

全国各地の加茂神社(鴨神社)の総本社といわれる高鴨神社(奈良県御所市)、

 

阿遅速雄神社(大阪府大阪市鶴見区)、

 

都々古別神社(福島県東白川郡棚倉町)などにお祀りされています。



この神は大和国葛城の賀茂社の鴨氏が祀っていた大和の神ですが、

 

鴨氏は出雲から大和に移住したとする説もあり、

 

『古事記』の伝承にもあるように出雲とも縁の深い神様であろうと推測できます。



『古事記』によるとアヂスキタカヒコネは、

 

葦原中国平定の段に登場し、

 

同母の妹にシタテルヒメ(下照比売命/高比売命)がいるとあります。


その妹の夫であったアメノワカヒコですが、

 

高天原の神々の命令に背いたために、

 

胸に矢を受けて死んでしまいます。


アメノワカヒコの葬儀に訪れたアヂスキタカヒコネでしたが、

 

アヂスキタカヒコネはアメノワカヒコと外見がそっくりであったため、

 

アメノワカヒコの父のアマツクニタマが

 

「アメノワカヒコが生きていた」と勘違いして喜んで抱きつきました。


アヂスキタカヒコネは「穢わしい死人と一緒にするな」と怒り、

 

神度剣(かむどのつるぎ)を抜いて喪屋を切り倒し、

 

蹴り飛ばしてしまったとあり、その光景をイメージして描いています。

 


なお『古事記』で最初から「大御神(おおみかみ)」と呼ばれているのは、

 

天照大御神と迦毛大御神だけであり、

 

かなり位の高い神様であろうことが神名でもわかります。



アヂスキタカヒコネとアメノワカヒコとそっくりであったとの記述から、

 

元々アメノワカヒコと同一の神で、穀物が秋に枯れて春に再生する、

 

または太陽が冬に力が弱まり春に復活する様子を表しているともいわれています。


【別名】
阿遅志貴高日子根神、阿治志貴高日子根神、阿遅須枳高日子、阿遅鋤高日子根神、味耜高彦根命、迦毛大御神、阿遅鉏速雄命 等

【神格】農業神、蛇神、雷神

【系譜】
父:大国主神
母:多紀理毘売命

配偶者:天御梶日女命
妹:下照比売命(高比売命)

子:多伎都比古命、塩冶毘古命、天八現津彦命、阿遅鉏速雄命

【祀る神社】
高鴨神社(奈良県御所市)
阿遅速雄神社 (大阪府大阪市鶴見区)
都々古別神社(福島県東白川郡棚倉町)
阿須伎神社(島根県出雲市大社町)
土佐神社(高知県高知市一宮)
依名古神社(三重県伊賀市)
三澤神社(島根県仁多郡奥出雲町)


関連氏族:三輪氏、賀茂氏、都佐国造、長国造、波多国造、意岐国造(億岐氏)

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