【ニニギノミコト/高千穂に降臨した神】 | 八百万の神の浮世絵師 持田大輔

八百万の神の浮世絵師 持田大輔

日本最古の歴史書『古事記』を題材に絵を描き活動しています。
八百万の神々が織りなす天地創造、天岩戸伝説など神様の喜怒哀楽が記された神話を少しでも多くの方に知って頂きたいと思います。

【ニニギノミコト/高千穂に降臨した神】

 

 


@art.mochida.daisuke
ニニギは、『古事記』によるとアマテラスとタカミムスビの孫であり、

 

父神アメノオシホミミと母神ヨロヅハタトヨアキツシヒメとの間に生まれ、

 

高天原(天界)から葦原中国(地上)へ降り立った神様です。


天の神(アマテラスとタカミムスビ)の孫が地上に降臨したので、

 

このことを「天孫降臨」といいます。


日本書紀によるとアマテラスは、降臨するニニギに稲穂を渡し、

 

この稲を育てて地上を治めなさい」申されました。


そして稲を高く積む場所として名付けられたのが 「高千穂」と 言われています。


さらに『日本書紀』によると、アマテラスは今の天皇家の使命であり、

 

日本建国の理念とされる「三大神勅(さんだいしんちょく)」をニニギに託しています。


一つ目は「天壌無窮(てんじょうむきゅう)の神勅」


天壌無窮とは、天孫の子孫(うみのこ)が栄えることは、

 

天地がある限り永遠で、そのために国の君主である自覚を持つことです。


二つ目は「宝鏡奉斎(ほうきょうほうさい)の神勅」


三種の神器の一つである八咫鏡(やたかがみ)を渡し、


「この鏡を私の御魂として祀りなさい。その鏡で己を映し出した時に、

 

私利私欲で民を苦しめていないかを自省しなさい」と申しました。


神を己の心に映し、君主としての努めを示したのです。


そして三つ目が「斎庭稲穂(ゆにわいなほ)の神勅」


稲を育て、この国を繁栄させ、民を飢えさせるような事はしてはならないと申されました。


この三つの神勅を守ることが国家君主、天皇の使命であり、

 

126代に渡り未だにその神勅が守り続けられているのが我が国、日本なのです。


これが、民衆が主役の慈愛で満ちた国づくりの根源でした。


このような神話、王権神授説のようなものは、

 

世界中の民族の王家にも伝えられたのではないかと推測出来ます。

 

しかし、日本の場合凄いのは現在もその言葉の通り「皇室が続いている」ということ。

 

これは世界史上においても、稀なことなので外国人が驚くのも無理はありません。



ニニギは高千穂降臨後、オオヤマヅミの娘、

 

コノハナサクヤヒメに一目惚れして妻にします。


天孫の申し出に喜んだオオヤマヅミは、

 

娘を嫁がせる際に姉のイワナガヒメも一緒に嫁がせました。


ところが、姉のイワナガヒメはあまり美しくなかったので、


その姿を見たニニギは畏れ、姉だけをオオヤマヅミのもとへ送り返してしまったのです。


イワナガヒメを送り返された父は、とても残念がり恥じました。


「姉イワナガヒメを一緒に嫁がせたのには、訳がある。

 

コノハナサクヤビメを娶ると、あなた方天孫の一族は、

 

桜の花が咲き誇るように栄えるだろう。イワナガヒメを娶ると、

 

あなた方一族の命は、たとえ雪が降り、

 

風が吹いても常に岩のように動じない、永遠のものとなったであろう。


しかし、イワナガヒメを返されては、あなたの一族の命は桜の花のように儚いものとなる。」


こうして、今に至るまでニニギの子孫である天皇家や人々は、

 

神の子であるにもかかわらず、その命は限りあるものになってしまったと言われています。


君が代の「細石の巌となりて」とは、子々孫々、岩のように永く続くという意味です。


しかし、神であるニニギは、イワナガヒメを添えたオオヤマヅミの意図を分かっていたはず。


ニニギがイワナガヒメを見た時に、

 

その醜さに恐れたのでもなく、

 

そして永遠の命を得ることを怖れたのではなく、

 

古事記には「見畏み(みかしこみ)」と書かれています。

 

これは自分の事を省みて、自省したと読めます。


高千穂に降臨した時に「ここは、いたく素晴らしい国だ」とニニギは言っていますが、

 

その地を治め、美しき愛するコノハナサクヤヒメを娶り。

 

これ以上のものは必要ではないと、

 

自制したのではないでしょうか。

 

永遠の命を貰うのではなく、「足るを知る者は富み、強めて行う者は志有り」

 

これをまさに実行したところに、ニニギの建国の想いが感じられます。

【ニニギ荒魂】恩師の言葉
試行錯誤する時です
------------------------------
物事が停滞しているように感じているかもしれません。
今は、季節で言うと冬です。数多くの種まきが必要です。
自分が尊敬する人や、感謝してきた人の言葉を思い出し、振り返りましょう。
頭を垂れる稲穂の様に謙虚さで乗り越え、物事の中心に目を向ける時期です。

【神格】
農業神、稲穂の神

【御利益】
五穀豊穣、畜産、国家安泰、家内安全、厄除け、富貴栄達

【別称】
瓊杵尊(ニニギノミコト)、天饌石国饌石天津日高日子火瓊瓊杵命(アメノニギシクニニギシアマツヒコヒコホノニニギノミコト)、天津日高日子番能邇邇芸命(アマツヒコヒコホノニニギノミコト)、彦火瓊瓊杵命(ヒコホノニニギノミコト)

【系譜】
アマテラスの孫、アメノオシホミミの子、タカミムスビの孫

【祀られている神社】
霧島神宮 (鹿児島県霧島市)
高千穂神社 (宮崎県西臼杵郡高千穂町)
新田神社 (鹿児島県薩摩川内市)
日向大神宮外宮 (京都府京都市山科区)
射水神社 (富山県高岡市)
築土神社 (東京都千代田区九段北)
常陸國總社宮 (茨城県石岡市総社)
国見神社 (奈良県御所市)
富士山本宮浅間神社 (静岡県富士宮市宮町)
荒穂神社 (福岡県嘉麻市)
神在神社(福岡県糸島市)
=========================
フォロワー様限定で無料ZOOMオラクルカードセッションも受け付けています。
古事記勉強会、守護神鑑定、恵方鑑定DMにてお気軽にご連絡ください。@art.mochida.daisuke
=========================
#神社好きとつながりたい #古事記 #日本書紀 #神社参拝 #神社 #拝殿
 #神社巡り #神社好き #注連縄 #鳥居好き #墨絵 #墨絵アート #ニニギノミコト