【ククノチ/イザナギイザナミが生んだ木の神】 | 八百万の神の浮世絵師 持田大輔

八百万の神の浮世絵師 持田大輔

日本最古の歴史書『古事記』を題材に絵を描き活動しています。
八百万の神々が織りなす天地創造、天岩戸伝説など神様の喜怒哀楽が記された神話を少しでも多くの方に知って頂きたいと思います。

【ククノチ/イザナギイザナミが生んだ木の神】

 


@art.mochida.daisuke
木の神ククノチ(久久能智神)を描いてみました。


ククノチは『記紀神話』において、

 

イザナギとイザナミが生んだ

 

の神様や木の祖神とされる神様で、

 

同じ木の神様オオヤビコと

 

同じような神格を有している自然神です。


ククノチの「クク」は「木々」が転訛したものや

 

「茎」の音の交替形ともされていて、

 

「チ」は神霊、精霊の意味といわれます。

吉備津彦神社(岡山県岡山市)の境内に

 

「坂樹神社」があり、ここのご祭神がククノチであります。


坂樹というのは「境目の木」で、「榊」のことでもあります。

 

日本人は山に神がいると考え、山は神聖な領域であり、

 

その境目に立っていたのが「サカキ」とされました。

 

これは冬になると里の植物がほとんど枯れてしまっているのに、

 

山を見ると常緑樹が生い茂り青々としているところがあるのを見て

 

山の木々の生命力の高さ、特別な力を感じていたのでしょう。

 

それで「常緑樹」を人里と神域を分ける

 

「境目の木」とし、「サカキ」となったわけです。



『古事記』において、ククノチは、

 

山の神オオヤマヅミよりも先に産まれていますので、

 

常緑樹だけでなく、山を成す全ての「木」や

 

生命力を内包した木の神様と考えられます。


男神か女神かの明記はないのですが、

 

オオヤビコが木の男神なので

 

ククノチは女神としてイメージし描いています。

ククノチは、公智神社(兵庫県西宮市)の主祭神になっているほか

 

久久比神社(兵庫県豊岡市)などにもお祀りされています。


木魂神社という名のククノチ(木魂神)を祭る神社も複数あり、

 

が多い日本において

 

木の神様もまた身近な存在だったのは間違いありません。


古代から木は神様が、

 

地上に降臨するときの神籬(ひもろぎ(依り代))と考えられてきました。

 

それが神社のご神木であり、

 

そうした霊樹として祀られてきた木々の生命力を司るのもククノチとされます。


【系譜】
イザナミとイザナミの子


【ご利益】

厄除け
国土開発
山林業守護


【ククノチを祀る神社】
公智神社(兵庫県西宮市)
久久比神社(兵庫県豊岡市)
樽前山神社 (北海道苫小牧市)
志等美神社 (三重県伊勢市)
布川神社 (茨城県利根町)
など
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