【大会名】アドバンスリーグ第5節
【会場】鶴見緑地スタジアム
【試合】八尾大正FC 2-2 港南FC
【担当】村上・藤丸
 
強風と雨が残るピッチの中、アドバンスリーグ第5節を戦いました。
 
対戦していただいたチームの皆さま、指導者の皆さま、
大会を運営していただいている関係者の皆さま、
今日も選手を送り出していただいた保護者の皆さま、
応援に来ていただいた保護者の皆さま、
ありがとうございました。
 
 
完全な負け試合を何とか引き分けに持ち込めた試合となりました。
 
何かが起こることは予測できる要因がそろっていたので試合前のミーティングで伝えました。
前日のトレーニングの様子
連勝していることが気の緩みや勘違いにつながることがあるのが勝負の世界ではよくあること
対戦相手はリーグの結果をみて、挑戦者として何とかしようという気迫に満ち溢れていたこと
強風と濡れたピッチ
怪我人と交代選手の少なさ
 
 
メンタルがプレーに及ぼす影響が強いという事が非常に色濃く表れた試合内容となりました。
 
試合序盤に先手をとることに成功。これが逆にこれまで通りいけるという勘違いを生む。試合は全く安定しておらず事故的に奪えた事を分析できていなかった。球際の強さや浮き球の競り合いへの意欲は相手の方が上回っている。セカンドボールの回収率にも影響してくる。その流れから背後への一発のボールで失点。相手の狙い通りの攻撃を予測・止めることができず、ますます相手の圧力は上がり、リスクを恐れて単発なロングボールの攻撃を繰り返す。これで逆に相手に自分たちの狙いを出しやすくしている事になる。
 
ハーフタイム。
タイミングの悪いロングボールはマイボールを五分五分に、または相手のボールのしてしまう事。足元と背後のバランス・タイミングを考える事、リスクを恐れない事を伝える。
 
ヤマトを投入し後半開始。
マサトを中心にハルキが気を利かせて切れ目に入りビルドアップを開始。左サイドが機能する事で右サイドへの展開でチャンスを作れそうだが前に急ぎ過ぎる所がメンタルが影響しているという事。それでも決定機を作り出しながらも決め切れない流れでカウンターから失点。粘り強くシュートブロックを繰り返したが相手の気迫が上回ったのか、最後は相手の前にボールがこぼれて押し込まれる。サッカーとはこういうもの…。諦めずに攻撃を繰り返すなか、最後はオウタの執念か…決してミートしたシュートではなかったが枠にねじ込み同点で終了。
 
最終的に私はこのチームがリーグ優勝すると思っています。その力があるからです。その余裕があったため今日の試合は負けた方がいい、いや、負けた方が得るものが大きいと考え、終わった後に何を伝えるかを考えていました。それはクラブユース選手権、すなわちトーナメント戦を勝ち抜くために今の弱い部分に気付いて欲しかったから…。
八尾大正の選手たちは本当に明るく素直でほんわかしています。しかし言い換えると欲がない。何としてでも勝ってやろうとか、もっと上手くなってやろう、というようなギラギラ感は見えない。今日の試合を追いつくという事は心の中にそういう部分を持っているのだろうけど日常の取り組みからは見えてこない。クラブユース選手権ではもっとシビアな闘いになる。今日のようにいくとは限らないしPK戦になる。そこを勝ち抜くために今日は負けた方が得るものが大きいと思いました。
 
練習の準備の遅さ(1.5時間の練習時間がさらに短くなる事やそのことへの無関心さ)
ボールの空気圧の低さ(関西大会はモルテンで言う4800から4900のボールになる)
グランド整備の雑さ(感謝の気持ち)
備品の管理(自分のボールは管理できてもチームの備品は管理できない)
挨拶(方法やタイミング)
連絡(方法やタイミング、サッカーノートへの取り組む意識)
 
🔥勝負の神様は細部に宿る🔥
小さいことや細かいことを、ごまかさないで積み重ねる事で大きな勝利を得られるという事
 
勝負を決めるのも、上手くなることも、「意識」が大切であるという事。
個人の意識の変化がチームの意識の変化に。
ミスしても大丈夫だろう…
俺一人くらい大丈夫だろう…
誰かがやってくれるだろう…
 
勝ち切れない意識を変えるかどうかは、最終的には選手が決める事。
 
私は覚悟を持ってこのチームに来ましたが…みんなはどうしますか?