震災遺構、8市町村16件「保存」 防災意識醸成のため 2町3 | yaops66のブログ

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震災遺構、8市町村16件「保存」 防災意識醸成のため 2町3件は「解体」

 東日本大震災の津波で破壊され、被災の記憶や教訓を伝える「震災遺構」が岩手、宮城、福島3県の13市町村で24件あり、このうち8市町村の16件で保存が決定したか、保存の方向で検討していることが6日、産経新聞の調査で分かった。保存の理由として自治体の大半は「震災を語り継ぎ、防災意識を醸成するため」としている。

 産経新聞は2月中旬、被災3県の沿岸37市町村にアンケート形式で(1)震災遺構はあるか(2)遺構があればどうするのか-を聞いた。

 「ある」と答えたのは岩手県が宮古、大船渡、陸前高田、大槌、田野畑の5市町村11件▽宮城県が仙台、塩釜、岩沼、東松島、南三陸、山元、女川の7市町12件▽福島県が浪江町1件。

 うち宮古の「たろう観光ホテル」や陸前高田の「奇跡の一本松」、塩釜の「寒風沢の津波石」など3市8件の保存が決定。大船渡の「茶々丸パークの時計塔」や大槌の「旧役場庁舎」、田野畑の「三陸鉄道島(しまの)越(こし)駅の階段と宮沢賢治詩碑」、女川の「旧女川交番」など5市町村8件が保存の方向で検討されている。

 解体が決まったのは、女川の「江島共済会館」「女川サプリメント」、南三陸の「防災対策庁舎」の2町3件だった。解体の理由について「復興事業の支障となるため」としている。

 仙台、岩沼、山元、浪江の4市町5件は対応が決まっていない。

 すでに解体されたのは大槌町の民宿屋上に乗り上げた「観光船はまゆり」。落下の恐れがあるとして所有者の釜石市が解体したが、町は犠牲者の鎮魂などの理由から寄付を募って復元を目指している。遺構が「ない」と回答した中でも宮城県気仙沼、石巻、名取、福島県南相馬、いわきの5市は「震災遺構とするか調査検討中」としており、今後遺構が増える可能性もある。