「一所懸命は楽しい」

 

7年ほど前・・・

当時、三重で高校教師をしている友人から

「君が変わる10の法則~十日で君の人生は劇的に変わる!喜多川泰著」という小冊子をいただいた。

 

読み終えると

 

「人生を楽しいときで埋めよ」という第2の法則にぴったりはまったブレイブジュニア選手を思い出した。

 

その前に、第2の法則とは、どんなものなのかをまとめてみた。

 

野球、サッカー、ピアノ、ダンス、ゲーム、テレビ、友達と話をすること、スマホでSNSを見ること・・・

 

楽しいことは、いろいろ考えられる。

 

「楽しいこと」をやっているとき、いつでも楽しいかというと、そうでもない。

 

特にもう何度もやり古したゲームをやっている時は、「作業」のようにやってしまう。

 

どんなに楽しいと思って始めたことでも、

やっているうちに楽しくないことに変わってしまうこともある。(中略)

 

なるほど・・・・

練習をふり返ってみると。

確かに楽しかった練習も、タイムが出なくなると楽しくなくなったりする。

 

そんな時、家に帰って、「楽しいこと」はないかと探したこともある。

 

第2の法則によると

実は、そこに存在するのは「楽しいこと」ではなく「楽しいとき」なんだと。

 

どんなときに楽しいと感じるかなぁ

 

それは、誰でも同じで

 

「手を抜かず、一所懸命に頑張ったとき」

 

夢中になっているときなのだ。

 

野球をやっていて楽しい人は

一所懸命頑張っている人だけ。

 

ピアノをやっていて楽しい人は

誰よりも真剣に練習した人だけ。

 

同じ人がピアノを弾いても、

全然練習していないと楽しくないという。

 

当時、高校2年生だったの山本(たい)(すけ)君は陸上部の練習が終わると、猪名川町B&Gスイミングスクールの選手コースに直行していた。

 

担当のコーチからは、「山本君、部活で疲れていても頑張ていますよ」と連絡があった。

 

「しんどくないか?」と尋ねると「楽しいです」と泰輔君。

 

第2の法則の最後にこう書かれていた。

 

必死で何かをやろうとする人だけに

 

「楽しいとき」というプレゼントが用意される。

 

おおおおおおって思った。 

 

楽しい人生を送りたければ、楽しいことを探して生きるのをやめて、

目の前にあるものに一所懸命になって生きるだけでいい。

 

そうすれば、すべての時間が「楽しいとき」に変わる瞬間がある。

 

できる、できないは関係ない。必死でやってみよう!と。

 

 

この年,グリーンピア三木トライアスロン大会で

 

泰輔君は奇跡の逆転優勝を果たす。

 

トップを走っていた大学生と泰輔君の差はランニングスタートで30秒。

 

誰もが追いつくのは厳しいと思った。

 

泰輔君は、応援するチームメイトの前を全力で駆け抜けた。

 

あと1キロのところで数秒差になった。

 

チームメイトが「ラストスパート!タイスケ!頑張れ!」と大声援を送る。

 

家族がドキドキして見守る。

 

持てる力を振り絞る泰輔君。

 

フィニッシュ地点に真っ先に現れたのは、チームブレイブのユニフォームだった。

 

初優勝のテープを切った。

 

疲れ果て芝生に寝転がる泰輔君に「おめでとう!」と大きな拍手が贈られた。

 

「楽しいとき」をわかち合った瞬間だった。

 

泰輔君のように、練習や仕事を楽しみながら、自己の壁を乗り越えていきたいものだ。

 

心よせて

 

八尾彰一 拝

 

 

ブレイブの誇り 

 

高校2年生当時の山本泰輔君

 

山本泰輔君

現在は社会人1年目

 

神奈川県で営業しています。

 

つづく・・・