5年前のゴールデンウィーク
5月3日から5日まで、日本のトライアスロン発祥の地、米子市皆生で「第1回ドリームゆめ合宿」を開催した。
遠くは東京都、香川県からの参加者もあり参加者総数は50名と大規模な合宿になった。
そもそもこの合宿は、昨年の皆生バイクカーニバルの休憩ポイントで小原工さん(シドニーオリンピック日本代表)、谷新吾さん(宮古島トライアスロン優勝者)、松本晃幸さん(元トップアスリート)が、一生の思い出となる合宿を皆生でやりたいと。夢を語ったことから始まった。
バイクカーニバルから半年、トライアスロン誌「ルミナ」の協力により、この夢は実現に向けて動き出すことになる。
小原さんは、ふる里の米子市皆生で小学生から大人までが参加できるトライアスロンクラブ「チームエフォーツ」を運営している。
スポーツにおいて、指導者のほとんどが勝つための方法や技術を熱心に研究しては現場でそれを教えている。
目指すべきところは「全国大会優勝」とコミットするチームもある が、チームエフォーツは違う。「人としてどう在るべきか」。それを目指しているのだ。
この素敵な取り組みを全国のトライアスリートに知っていただきたく、チームエフォーツの選手と一緒に練習ができないかと小原さんに無理をお願いした。これも夢のような話であった。
私は実業団の監督時代、勝ちたい思いから選手を変えようと必死になった。今思うと、自分が変ることを忘れて、他人を変えることばかり考えていた。そんな指導を片隅で見ていたのが小原さんだった。
小原さんは現役時代から常に自分を変える(成長する)ための努力は惜しまなかった。その努力は、無限に自分を成長させてくれる。
数字としての結果を評価するのではなく、自分の中にある心の在り方を評価するのだと言っていた。
「努力は無限」この言葉を心の支えに頑張り続け、アジアチャンピオンとなった。
合宿の参加者には、怪我や困難を乗り越えようと頑張っている方もおられた。小原さんの語る言葉がその方々の胸に深く入る。
中高年になっても自分を成長させる努力はできる。
若い時代の記録には届かなくても頑張る自分を出し続けることはできる。
これからは、生き方で勝負すればいいと希望を持たれたのだ。
一所懸命に生きる姿は、メッセージとして人に届く。
練習の方法、体の使い方、自転車の操作技術はトライアスロンにとってとても大切なことだ。しかし、もっと大切なことをこの合宿で知ることができた。
自分を高める努力を続けている人というのは影響力がある。
いくつになってもその存在は心に残り、背中を押し続けてくれるかけがえのないものになる。
目指すべきところは「人としてどう在るべきか」。
ドリームゆめ合宿は、参加した全ての方にやりがいのある目標を与えてくれた。
ありがとうございました。
心を寄せて
八尾彰一 拝


