こんにちは。大型連休があっという間に過ぎ去り、母の日もカレンダーの彼方に消え去って、薫風が心地よい5月から雨の湿りを呼び込む6月へと、バトンの手渡しが目の前になりました。寒暖計の表示も日中では夏日相当、もしくは、真夏日相当が普通。そろそろ、やがて来るであろう過酷な猛暑をイメージし、覚悟を固めて行く心構えをせねば、という気分が募ります。少々前に2日目のカレーが旨いと話を振り出して、食中毒について記事を書いたことをご記憶でしょうか。周知の通り、食中毒や感染症予防の基本は、手洗いの励行に他なりません。石鹸類を用いた後、たっぷりの流水で洗い流すようにすれば、まさに100点満点の手洗い成立ですが、その次のステップがおろそかでは、手洗いが意味をなさない結果を招きます。すなわち、濡れた手を乾かさずに放っておくと、またしても、ウイルスや細菌が蔓延るとする問題。要するに、手洗いをした際は、時間を置かず手をしっかりと乾燥させるのが必須ということで、至って頼りとなる存在が、公共の場所でトイレなどに設けてあるハンドドライヤーです。手洗い後の濡れた手に温かい風を当て、乾燥させる仕組みの機器であるハンドドライヤーは、コロナ禍の一時期、くだんの風でウイルスが空中に飛散するとの指摘を受け(※)、その多くが使用中止となっていたのが、コロナ禍が落ち着きを見せ始めるのと並行し、徐々に使用が再開されました。濡れた手を機器のケース内に差し込むと、センサーが働き自動で温風を出してくれるハンドドライヤー。こと日本国内に
限ればこれが標準で、誰もが知るお約束です。とはいえ、外国に行くと自動のセンサー方式がデフォルトではなく、所定のスイッチを押さねば温風が出ないのが当たり前。せっかく綺麗に手を洗ったのに、不特定多数の人々と共に同じスイッチを押す必要があるのは、余り好ましくなく、やはり、非接触型で使用の完結するセンサー方式が、衛生的な理想に即しています。しかしながら、自動であれば全てが万々歳と行かないのが世の中の難しさです。何となれば、コンビニエンスストア大手S店とF店のトイレで頻繁に遭遇する電機メーカーP社のハンドドライヤーは、センサーの感度が鈍っている個体が大半を占めており、手を差し込んでも容易く温風が出ず、出たとしてもすぐに止まってしまいます。それに引き換え、コンビニ大手L店で定番のM社製ハンドドライヤーは、センサーが確実に反応してノーストレスでの使用が可能。使い比べて利便の優劣がくっきりと分かれます。上で書いたように、触れないで使用が完結できるのは、すこぶる有難く、また、特段の綺麗好きならずとも、清潔を上善の福利とするのが日本人全般の価値観といえるでしょう。P社のハンドドライヤーにおいて、もどかしいストレスを感じずに使えるよう、然るべく、インプルーブメントが行われるのを切に望むところです。
(※)ハンドドライヤーの風によるウイルスの飛散を否定する反論もあったようです。
今回のブログは、 以前ご紹介したテクスバージョンと対になる、人工木ウッドデッキ用補修ビス・尖り先バージョンの製品情報でまとめました。英語から由来する言葉で、メンテナンス/メインテナンス(Maintenance)とリペア(Repair)は、どう違うと問われたならば、即座でのアンサーとして、上手く説明ができるでしょうか?。まず、日本語に置き換えるとしましょう。インターネットの辞書サイトで調べると、メンテナンス=保守、リペア=補修、と和訳が表示されました。それなら日本語の意味合いで、保守と補修の違いを調べて見ると、前者が<正常の状態を保ち、それが損じないようにすること>で、後者が<壊れたり、傷んだりした部分をつくろうこと>であるとの由です。辞書にありがちな<つくろう>とか、<損じないように>とかの、令和の今となっては、普段の会話レベルで使わなくなっている言葉が使われているためか、少々しっくりと来ない、腑に落ちにくいともいえますが、悪くても最低限の納得度において、ふんわりとは意味するところの相違が理解できる説明かとは思えます。要するに、身の回りにある全ての器物は、家電だって自動車だって住居だって、あるいは、会社や工場にある設備類にしても、長く(一定の期間)継続して使えば、必ず何らかの壊れ・傷みを伴う劣化現象が生じるのが必定です。すなわち、上記の説明に即してつらつら考えると、器物=モノは使うと絶対に壊れ・傷みが起こるのだから、それを起こりにくくする営為が保守であり、壊れ・傷みが起こってしまった場合、可能な限り原状に戻そうとする営為が補修であるといえるでしょう。さて、くだんの両者、本来、なくては困る必要性の点で、どっちが上か下かの差異はありません。とはいえ、保守の努力が功を奏せず、モノに壊れ・傷みが生じてしまうと、最悪の場合、使えなくなってしまう不便を解決するため、補修を行う運びとなります。してみれば、 事態の切迫感(使えていたモノが使えない)で捉えると、補修の必要性が保守に比べて、局面的に一段と高く認識されることがあるのも否めない事実です。翻って、八尾製鋲が製造・販売する各種のビスに目を移すと、使う目的の第一義に来るのが住居などの建築物を新たにつくる新築工事であるといえます。そして、次に来る第二義の目的が、建築物の壊れ・傷みに向き合う補修工事に他なりません。ところが、抱えるビスは数あれど、はっきりと旗幟を鮮明にして、補修に特化した位置付けのビスは、長く製品化されないで、手付かずの空きポジションとなっていました。しかしながら、補修の必要性は、上記の通りであり、製品開発の次元において、補修ニーズを不作為のまま放置し、いつまでも空隙にしておけないとの考えに及んだ次第です。つまりは、そのような考えを現実化しようとした
結果が、<人工木ウッドデッキ用補修ビス>の1番手、さらに2番手と並ぶツインラインナップでした。既にご紹介済みである 1番手のテクスバージョンが、人工木ウッドデッキ材を支える金属架台(大引き・根太)を相手とする用途を担うのに対し、2番手の尖り先バージョンは、木製架台がターゲットです。人工木ウッドデッキの施工は、金属架台が主流の座にあるといえるものの、板材と同じ人工木の架台を用いる工事も少ない訳ではなく、人工木ウッドデッキ工事を全般にカバーするなら、金属架台と木製架台の両方を押さえるのは、必然の施策であるといえるでしょう。そして、テクスバージョンの独自コンセプトを尖り先バージョンも踏襲。従来品(3.3㎜)より線径を拡げ(3.5㎜)、補修工事に際して、古いビスが打たれていた既存の穴に打ち直しても、空回りすることなく、架台に板材の固定具(ブラケット)をしっかりと取り付けることができます。テクス(金属架台対応と品名表示)と尖り先(同じく木製架台対応)が揃い踏みして<人工木ウッドデッキ用補修ビス>のツインラインナップが完成。目下、描きつつある幾つかの製品開発企画でフォローアップをはかりながら、当該分野での幅広いニーズ占有を目論みます。