大好きな劇団であるDULL-COLORED POPのワークショップで谷さんが面白い宿題を出していたので、久しぶりに役者気分でやってみた。



宿題:小学生の頃の思い出
「小学生の頃の思い出」について、それぞれ400~800字程度で書いて下さい。
これを元に、使用するテキストを作成します。〆切は、6/28(金)の15時までです。
難しく考えず、友達に話すようなつもりで書いてくれれば結構です。


Q1. 「よく遊んだ場所の風景や雰囲気」について、詳しく書いて下さい。

家の近くに真っ二つに切り開かれて土の断面が剥き出しになった小山がある広場がありました。おそらく10メートルぐらいの高さはあったと思います。僕らはそれを「ガケ山」と呼んで、よじ登って遊んだりしていました。本当は石や土の採掘場跡地かなんかで、勝手に入って遊んでいい場所ではなかったんだと思いますが、子供である僕らには関係ありませんでした。主に遊んでいたのはお兄ちゃんとお兄ちゃんの友達の市川くん。ガケ山の中腹にはいい感じの洞穴があって、お菓子やジュースを持ち込んでお決まりの秘密基地も作っていました。どれくらいの高さから飛び降りられるかという根性だめしも良くやっていたけど、4つ上のお兄ちゃんにはいつも勝てずにいました。そこは不法投棄されたゴミや家具や電化製品もいっぱいで、ワクワクする空間だったのですが危険もいっぱいでした。ある時、当時流行っていた川口ひろし探検隊に影響されて、ガケ山で探検ゴッコをしていたら、結構な高さからお兄ちゃんが転げ落ちて、ガラスの破片で手の平をザックリ切りました。流血した手を握りしめながら、「毒蛇に咬まれたー!!」と粋なことを叫んで探検ゴッコを続けているお兄ちゃんの勇姿は今でも目に焼き付いています。
(511文字)


Q2. 「ぼんやり覚えているくらいの友達」について、詳しく書いて下さい(容姿、性格、特徴、印象深いエピソードなど)。

ぼんやりとって難しいですね。古溝(こみぞ)くんかな。背が高くて太っていて坊主頭。オマケに筋みたいなハゲもあって、見た目はガキ大将キャラだったけど、いつもニコニコしている男の子でした。デブだけど縄跳びが上手で、前飛び1000回、後ろ飛び700回、二重飛び200回という目標回数を楽々クリアしていました。運動神経は良い方で、休み時間のサッカーやドッジボールでは、エースではないけど中心メンバーとして活躍していました。性格も陽気だったので嫌いな人はいなかったと思います。古溝くんのエピソードで記憶にあるのは、ある日の掃除の出来事です。古溝くんは黒板消しを窓でパンパン叩く仕事をしていたのですが、いつの間にか動かなくなっていたのです。周りの人間も窓に向かったままフリーズしている古溝くんに気付き、あれ?と思いました。それで、こっそり近づき、後ろから様子を伺ったところ、窓の外では下級生の女子の集団が運動会の踊りの練習をしていました。古溝くんはそれに見惚れて手が止まっていたのです。しかもニヤニヤしながら。笑いながら「こみぞ、何見てんだよー」と指摘すると慌てて超猛スピードで黒板消し叩きを再開しました。耳まで真っ赤にして。教室中大爆笑。古溝くんが、しばらくはからかわれ続けたのは言うまでもありません。
(539文字)


Q3. 「印象に残っている事件や出来事」について、詳しく書いて下さい。

小学5年生の時、クラスにいじめがありました。ターゲットになっていたのは太田くんという子で知的障害を持っていました。みんなは「知恵遅れのおーちゃん」なんて残酷な呼び方をしていました。いじめっ子はMくんを筆頭にTくんとNくんという3人組で常にからかって追い込んで、太田くんが奇声をあげて暴れるのを「発狂した発狂した!」と喜んで見ていました。私を含めたクラス全員、何も言えませんでした。当時、担任の女教師は産休中で、久保先生という若い女性臨時教員が担任代理をしていたのですが、とても手に負える相手ではありませんでした。ある時、クラス全体でこの問題を考えようと学級会が開かれました。さながら、いじめっ子3人組の裁判のようでした。会が進むうちに女子はメソメソ泣き始め、重苦しい雰囲気になっていきました。追い込まれたMくんは久保先生の胸にパンチをし始めました。久保先生は立ちはだかって、「殴りたければ殴りなさいよ!」と叫んでいました。久保先生も泣いていたと思います。そのとき突然、学校の非常ベルが鳴り響きました。クラス全員びっくりしましたが、あることを思い出しました。その日は避難訓練の日だったのです。しかし、久保先生とMくんは睨み合ったまま動かないので、クラス全員、避難することができません。廊下を隣のクラスの子達が防災頭巾をかぶって並んで歩いて行くのを見送ることしかできません。結局、僕のクラスは全員、避難訓練をすっぽかすという大事件を起こしてしまいました。後日、久保先生にどのような処分が下されたのかはわかりませんが、その後も担任代理は続けていました。太田くんに対するいじめも続いていました。
(692文字)


Q4. その他、小学生の頃の思い出について、書きたいことがあれば書いて下さい(任意)。

小学生の頃は市進学院という学習塾に通っていました。別に受験する気はなくて、仲の良かった板井くんが通っていたからなんだけど、今も昔も夢中になると止まらなくて、とにかく勉強ばかりして、テストで全国順位とかが出るのが楽しくて仕方ありませんでした。おかげで成績はかなり良かったと思います。そして、6年生の塾の面接で「どこを受ける気なんだ?」と聞かれた時に初めて周りが受験生ばかりであることに気づきました。親や先生に相当説得されたけど、「受験はしません!」となかば意地になって公立中に行きました。当時の私立中は男子中ばかりだったのも理由に一つなんですけどね。
(273文字)



ふう。
帰宅時間を使って一気に書いちゃった。
読み返しなし。誤字脱字上等。
なかなか面白かったぞ。