今日の龍馬伝の伊勢谷友介はかっこよすぎだろー・



以下、観劇日記。
※ネタバレ注意



鋼鉄村松
「僕が彼女を好きなことを神にすらきづかせない」
@シアターKASSAI

狙いなのだろうが、新劇っぽい演技手法がちょっと好みではなかった。どうしようもないことで、これを言っちゃーおしめぇーよ、ということなのだが、コテコテの日本人で横文字の名前の役に説得力を持たせるのは、やはり難しい事なのだなと改めて思った。
最後の決闘のシーンは好きです。
不器用に生きてきた者同士の悲哀が滲み出ていた。


elePHANTMoon
「心の余白にわずかな涙を」
@王子小劇場

太い。とにかく太い脚本だと感じた。
「ある島の教会に集う人々の人間模様」というシンプルなプロットだが、その一つ一つのエピソードが非常に重いのである。
最初は次々と出てくる登場人物の相関図が理解できずに見失いそうになったが、不思議と不安はなかった。出てくる役者がかなりレベルが高いので、「これだけの力がある団体なら慌てて展開を追わなくても、きっと理解できる構成になっているはずだ。」と確信的安心感を持って観ていた。
特に牧師役の役者が素晴らしい。佇まいも語り口調も牧師そのもの。牧師に個人的知り合いはいないけれど、きっと牧師さんってこんな感じだろうなあと思わせるのに十分な説得力があった。あと、韓国人役の俳優と少女役の女優も良かった。
作中に小劇場としてはかなり体当たりな表現がされていたけれど、流れに必然性があったので、やりすぎ感は感じなかった。ああ、この流れなら、こういう展開になって然るべきだよねと。
惜しむらくは、各エピソードが太すぎて、メインとなるはずの両性具有の女性(?)のエピソードが物足りなかったこと。これはクオリティじゃなくてボリュームの話ね。単純に、もっと観たかった。物語の後半で「あれ?そういえば、冒頭のシーンのエピソードってどうなったんだっけ?」と思い出してしまった。まあ、最後に素晴らしい締めくくり方をしたのだけれど。
客入れからの物語への入り方や美術などにもこだわりがあった。
私の好きなタイプの芝居でかなり完成度も高い。
この劇団は、また観に行こう。


ヨロタミ
「セイム・タイム」
@シアターKASSAI

セットを生かした展開の脚本が見事。
こういった、ある一定のルールの下に繰り広げられるコメディは、ありがちなものではあるが観客を満足させるのに十分に機能していたと思う。
残念だったのは、その場に存在している役者が少なかったこと。
ラストに「実は劇中劇だった。」というどんでん返しがあるのだが、素になった役者の温度が全く変わらないのである。ここで「芝居の質」に大きな落差が見えれば、非常にゾクッとする展開になるのだが。脚本にはそうなる可能性があった。その後に出てくる店長と刑事にも、もっとリアリティがあれば面白いのに。
作り手側には申し訳ないが、ファミレスでのシットコムで終わっていた方が良かったと感じてしまった。