第204回アタック「山火事から5か月」 | ニュータウン裏山探検記

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やのみー探検隊が行く!
by Yanomii Tanken-Tai

 平成26年10月5日(金)。台風18号の接近が心配されていた。中国地方に大雨を降らせるようなコースからはズレる公算が強かったが、強風波浪注意報が出ていた。朝からインターネットで雨雲画像を調べながら、午前中は大丈夫だと判断した。しかし、あまり奥地には踏み入らないことにした。


 私の車に、O副隊長、K副隊長、SG隊員が同乗して、午前9時15分、東麓駐車場に到着。

 曇天、今にも降り出しそうな重い空である。ほかには1台しか車がない。
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 まず、車道を登る。途中、目立つ花を発見。同じ花を帰りにもみつけた。帰って調べたら、トレニアという園芸種。別名ナツスミレ、正式名称は
ハナウリクサ。種が飛んだか、誰かが植えたか、山道には不釣り合いな気がした。
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 シダに泡状の塊を発見。枝でつついて切り分けて見ると、中からウジムシ的なものが出てきた。ヨフシハバチという昆虫の幼虫らしい。
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 9時28分、車道が一番南に振れる位置から山に入る。
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 ムラサキケマン? 春の花のはずだが。

(シソ科のアキチョウジと判明しました。)
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 9時35分、龍山・中野山鞍部の十字路に到着。
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 龍山に直線的に上がる道があるが、最近、再開発された巻き道を行く。ゆるく登ることができる。
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 9時42分、タツノ口岩に到着。

 この日の目的地は、5月の山火事で焼けてしまった場所。寺屋敷コースを下る。
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 9時57分、焼け跡エリアに入る。5か月経った今もコゲくさい。
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 殺伐とした光景が広がる。
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 私は焼け跡にいち早く発生するパイオニア植物の観察を始めた。
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 ウラジロ、サルトリイバラ、ヤマゴボウ、カシなどが芽吹いている。

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 焼けた木の根元からヒコバエ。地上部は燃え尽きても、根は生きていて、再生しようとしている。

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 10時15分、五月台公園に下りてきた。
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 風が強いためか、鳥や虫の姿をほとんど見なかった。唯一、目の前に止まってくれたのはジャノメチョウ。

(ヒメウラナミジャノメと判明。)
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 団地の道をおりてコンビニでちょっと休憩し、県道を歩く。この日は半分以上が舗装道になってしまった。
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 東麓駐車場まで戻り、せっかくなので、アケボノソウの咲き具合を確認に行った。

 なんと、見事に咲いている。1センチほどの小さい花なので、注意してみないと見逃してしまう。
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 車道を車で上がっていると、ジャケツイバラの実らしきものが生っていた。マメ科なのでサヤがある。中に黒い小さい実が入っていた。(手ブレでごめんなさい。)
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 11時13分、車で頂上広場に到着。間もなく小雨が落ち始め、下山した。
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