はじまりの時 知らない人に泣きつかれる | ミライダイバーシティプロジェクト 脊髄損傷、子宮内膜書、頸部リンパ節転移・原発不明癌

ミライダイバーシティプロジェクト 脊髄損傷、子宮内膜書、頸部リンパ節転移・原発不明癌

脊髄損傷(頸髄損傷)、後遺症。そして、今、頸部リンパ節への転移都と原発不明癌。いくら調べても原発不明。そして手術と治療が始まりました。フルタイムで働きながらの告知と検査、治療。そして中途障害者ならではの視点で綴りたいと思います。

車いすに乗って少し移動ができるようになってすぐのこと。

知らないおばさんがよろよろとやってきて、
私の前で泣き崩れた。



なんとなくわかったのは、
私と同じ脊髄損傷で、部位は頸椎。
隣の県から搬送搬送でやってきた息子さん。
まだ全然寝たきりだということ。

おばさんは、泣いて泣いて
最後に涙を拭いて、それでも涙は拭ききれなくて言った。

「私、自信がないんです。あの子を家に迎え入れても世話をしてあげられるか。」

それでも、また会えたらいいですね、ごめんなさいね、と
バスに乗って帰っていった。

おばさん、私だって帰って今まで通りに生活できるのかわかんないし、
世話してもらうってどういう気持ちになるかわかんないよ。

あとから芋からきいて知ったのは。
私よりちょっと早くにいた人らしい姿。



屋上までかな、ストレッチャーにのせて、技師さんや助手さんたちが一生懸命連れて行っている姿を
見たとか。

おばさん、うちのおかんもきっとおんなじ不安を抱えているんだと思う。

聞くことができてよかった。