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20数年前、それまでただただバカスカ叩いてただけの僕のドラム。(ま、今もそーなんやけどね)音がデカけりゃいい!目立てばいい!そんな事ばっかり考えてた。
そしてMOON・BEAMと言うバンドに出会い、僕の中で何かが弾けた。
特に有江のベースにはやられた!ベースのフレーズや出音は勿論そーなんやけど、楽器を奏でる姿勢というか、その表情が素晴らしくて。
それはカッキンも同じで。
二人共一音一音の説得力がハンパやなかった。
テクニック、表現力、このふたつが折り重なって強力なバンドの「説得力」となる事を痛感した。
それからは、ドラムの練習をするというよりも「研究」をするようになりました。
後にMOON・BEAMに加入するワケですが、僕の今のスタイルが見え出したのは上京してからです。
思い起こせば上京後MOON・BEAMが使ってたリハスタのドラムは最悪なもので、ドラム本体、スタンド類はボロボロ。ヘッドに至っては二枚皮の一枚は破れてるのがあたりまえ(笑)
まともな音なんか出やしない・・・
しかしながら限られた経済力と時間と環境の中で、どーにか良い音で演奏出来ないか?と、毎週2回のバンドリハの他に、時間を作って個人リハでスタジオに入っては、そのボロボロのドラムセットのチューニングをやった。
一年位かな?そんな事をやり続けていたら、いつの間にか自分好みの音が出せるよーになって。
同時に「叩く」から「奏でる」って事の重要性も認識できるよーになりました。
後に訪れる恭一さんとのファーストセッションも、偶然その行きつけのスタジオでして、恭一さんが「なんでこのセットでこんないい音出せるんだ?」ってビックリしてたのはなんだか嬉しかったな。
そんなこんなで僕独自のチューニング法と「叩き方」が生まれ、現在に至ります。
劣悪な環境の中で生まれたこの技は
ライブハウスにてハコのセットを使う時にはかなり重宝しております。

話しが白熱してしまいましたね。

つまりは僕にとってのMOON・BEAMというバンドは、自分のバンドでありつつも、常に何かを教えてくれたバイブル的な存在でして、そして頻繁な活動内容で無い今でも、それは続いています。

2014年3月2日、東京吉祥寺は冷たい雨でした。
前日、深夜まで続いた熱のこもったリハーサル。約一年振りのスタジオだったけど3人の奏でる音はとても心地よくて、ほっといたら朝まで演れてたかもって位気持ち良かったなぁ。
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カッキンの福岡移住と言う特別な気持ちで迎えた本番では、やはりというか、当然というか思いっきり力みましたけど(笑)、そこはLIVEの醍醐味と言う事ででご勘弁を。
昨年2月のLIVEとはまた一味も二味も違う感覚。
3人それぞれの気持ちが入り乱れる中で、唯一無二のMOON・BEAMサウンドと3ピースバンドの更なる可能性を見出せた一日でもありました。
カッキンのギターボーカルは一言で言えば大陸のごとく大きな愛で包まれてるかの様で、有江のベースはリズムの中にもキチンとと和音が聴こえてくるかの様なオーケストラみたいな音で。
僕はその二人の出す音にただただ身を任せるだけでオーケーで。
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MOON・BEAMというロックを奏でるバンドには、まだまだ続きがあります!
またいつになるかわかりませんが、次回のLIVEでは更に成長した三人の音をお聞かせ出来る事でしょう。
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カッキン、アリエ、また演ろうね!