2012年3月11日。
意味のあるこの日にMOON・BEAMの
レコーディングをやった。
レコーディングと言っても先日、2月4日のLIVEのMIXING作業。
当初あの日のLIVEはただただあの日
あの場所に3人で集まってなんかやろーぜって、ホントただそれだけ。
だから特別にグッズやらなんやらも作らなかったし、大々的な演出もやらなかった。ただひとつだけ、「レコーディングしたい!」って僕は2人に提案した。ただあの日の事を記録したくて。
なのでCD化するとかもあの時はそこまで深く考えてなくて、まー、内容がよろしければそれもアリかな~。位の軽い気持ちのレコーディングやった。

そして一ヶ月後3人はまた集まった。

スタジオに入りあの日3人で鳴らした音を確認する。
ん~、演奏荒いな。
でも高ぶる気持ちは伝わる。
お~、みんなよ~間違っとるな。
でも特別な緊張感は伝わってくる。
10年間というバンドのブランクが心地良い反作用でグイグイと押し寄せて来る。
バンドってこ~だよな。
仲間ってこんな感じだったよな。
一曲一曲のMIXが終わるにつれて
ひしひしと胸に突き刺さる。
作業の中盤位から僕はミキシングルームをちょくちょく離れるようになる。
後半になるとほとんど隣の部屋にいた。なんとなくやけど、カッキンと有江2人だけにしてあげたかった。
2人が肩寄せ合って試行錯誤してる姿がとても眩しくて、2人共とても優しい表情で。僕よりも長くMOON・BEAMの歴史に携わってきたヤツらだから、尚更そー思えて仕方がなかった。
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10年前だったらまず言えて無かったであろう意見を、有江がズバズバ投げ掛けてくる。それを素直に認め、更に言葉を投げ掛けるカッキン。
なんだかとても優しい時間が流れる。

有江フルプロデュースの中、最後の仕上げにかかる。
スピーカーから聞こえて来るカッキンの「ありがとー!!」って叫びに胸詰まる。あの「ありがとー!!」は勿論あの日のお客さんへ、そしてあの日あの場所へ来れなかった全ての人達へ。そして僕らメンバーへに向けての言葉やったんやないやろうか?

現状リリースするまでには幾つか越えなきゃならないもんがあるものの、決めた事が二つある。
ひとつは、これを持って5月に九州へ行く事。
もひとつは、タイトルに
「NOW HERE(いま、ここ)」
を入れる事。
全ての「いまここ」からの気持ちが詰まったアルバム。

過度な期待してもらってOKっす!
待ってて下さい。
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