簡単なあらすじ
ある日、少女は気が付くと自分の過去の記憶を失った状態で、謎めいた洋館にいた。
異形の化け物から逃げ惑う中、同じく洋館の中にいた男性たちと出会う。 変わった拳銃を手にした彼女達は、『黒蝶狩り』というゲームの参加者として、化け物の持つ万華鏡の欠片を集めることになった。
〜Wikipedia「黒蝶のサイケデリカ」より抜粋〜
総評
面白かった!!世界観も綺麗
オトメイトさんの人気作品に中々ハマれず、最近は違うメーカーさんの作品をプレイすることが多かったのですが、この作品は純粋に面白いと感じました。
短くも丁寧なシナリオに、幻想的でダークな世界観が合わさって印象に残る。声優さんの演技も良いし、音楽・イラストもいい味を出していました。プレイ後に余韻に浸れます。
世界観が綺麗。蝶やらステンドグラスやら、仮面やら、万華鏡の欠片を集める設定等、とにかくセンスが良い。
ボリュームも丁度良くて、人を選ぶ要素も少ないので「これ面白かったよ~」と気軽にお勧めできる作品。ダークでシリアスな物語が好きな人におすすめ。
シナリオ
サクッと出来るけど割と重厚なストーリー。無駄な描写がなく、満足感が高い。
ミステリー要素があり、何も分からない状態から徐々に真相が明らかになっていくのが面白くてどんどん進められました。本格ミステリーを期待してプレイするとガッカリするかも知れないけれど、ダークファンタジーだと思ってプレイすれば純粋に楽しめると思う。
恋愛の糖度は低めだけど、ちゃんと乙女ゲームしてる。見たいと思ったシチュエーションは大体用意されていました。
あと、真相(幼少期エピソード)が各キャラの色んな思いが交錯していて好きだった。過去自体はありがちなんだけど描き方が良かったんだと思う。
乙女ゲームではたまに
(そのくらいの過去でそこまで引きずる?)
(現実離れしてて共感できない…)
みたいな過去エピソードがあったりするのですが、この作品の出来事は現実でもあり得る内容で、シンプルながらキツイものだったため、(これは引きずるよな…)と納得の行く内容だったのが個人的に良かったです。
キャラ
・主人公
可愛い。最初はナヨナヨしてて合うか不安だったけど、段々可愛さが分かってきた。というか声優さん竜宮レナの人だったのね😲
危なっかしさと優しさがあって、男の庇護欲を掻き立てる何かがある。というかこんな可愛い子と館で過ごしてたら、男なら普通に押し倒したくなるだろうなと思ってしまった。ギャルゲーのおしとやかキャラにいそうな感じ。
・攻略キャラ
皆魅力的でした!
私的には山都が圧勝。以下に詳しく書きます。
以下、各キャラ感想(ネタバレ有り)
館の主はお前か!
ミステリーに疎い私は全く気づきませんでした。途中で何か怪しいなとは思いましたが、私的に館の主はおじさんのイメージがあったので主疑惑は無かった。
2匹の蝶のおとぎ話好きなんですよね…。分かりやすいのに考えさせられる話。出版してもいいんじゃない?
終盤で妹と一緒に生まれ変わってて若干ご都合主義感があったけど、今までが辛過ぎたのでこれくらいしてあげてもいいのかなと思う。
最初のツンデレ感は悪くなかったのですが、黒幕と発覚してからキャラ崩壊しだすのが個人的にはうーんって感じ。
まとめ
サクッと出来るけど中身は重めのダークファンタジー。何度も言うようだけど世界観が綺麗。ハマらない人は「ふーん」で終わるかもしれないけど、ハマる人は結構ハマるんじゃないかと感じました。
2作品目の灰鷹のサイケデリカも気になるけど、黒蝶の余韻を壊したくない気持ちもあるので検討中。
気になった方は是非!!
それでは~