気になっていた終ヴィルをプレイしました~


真相は見た。アドルフ以外の救済エンドはやってない。





総評



このブログは正直さがモットーなので、思ったことをありのまま書きます。




まず、全体的にこの作品は乙女ゲームではなく、ホラゲーに近かった気がする。恋愛の要素がホントに少なく、主人公を好きになっていく過程があまり描かれていない。



終始、本当にこれは乙女ゲームなのか…?と疑問を抱く作品だった。人と人が惹かれ合う過程を楽しめるのが乙女ゲームだと思ってたけど、最近のは違うんでしょうか🤔



いや、仮にホラゲーみたいだったとしても面白ければいいんですよ。




ただ私には合わなかった。私が乙女ゲーに求めるものと根本的に何かが違っていた。




やはり私は乙女ゲームに人の温かみを求めているのだと思う。この作品は世界観も話もよくできているけど、人の温かみが感じられないのだ。




まず全体的に攻略キャラの掘り下げが浅くて、何が好きで何を思って過ごしてるのかよく分からない。とにかく親しみが持てず、魅力を感じないのだ。もっと日常会話させるとか、キャラ同士の絡みを入れるなりして欲しかったです。



また、瀕死の怪我をしてもニコニコしていたり次の日には平気で動いていたりなど、人間味もない。




顔立ちの良いお人形さんを見ているようで感情移入できず、キャラが酷い目に逢っても悲しめなかった。




シナリオも精神的に成長したり試練を乗り越える描写がなく、ただ絶望的な事実を突きつけられるだけ。作り込んだ設定や壮大な世界観でよくできた話のように見せているけど、本質は薄っぺらいんじゃないか…?と思ってしまった。




世界観はよくできていても、どうも心に響かなかった。真相を見た後も「よくできた話ですね、うん」って感じで、心を動かされたり考えさせられるシーンが殆どなかったです。ハラハラはあったかな😅




重すぎて感情移入できないシナリオ、盛り込みすぎな世界観に(ん…?ん??)と困惑するばかり。絶望がテーマの作品だけど、絶望ってそういうことなの?胸糞悪いの間違いなんじゃ?もっと綺麗で深くてドロドロしたものをイメージしていたので、コレジャナイ感。





高評価な意見が多めだけど、私と同じような感想を抱く人も少しはいるんじゃないかと思う。








プレイする前の注意点





とにかく人を選ぶ作品。とにかく血が飛び散るし、グロに一定の耐性がないとキツいです。



あと若干のBL要素がある。サブキャラ(男)が攻略対象に恋愛感情を抱いてます。私は気にならなかったけど(むしろお似合いなんじゃないかと思ってしまった)、乙女ゲームやる人はBL苦手な人が多いと聞くので、買う前に知っておくといいかも。




万人受けはしないけど、刺さる人には深い傷跡を残しそうな強烈メンバーが集結している。主人公を失って狂っていくストーリーに惹かれる人にはおすすめ。



グロ、BL要素、乙女ゲー感のなさ、重すぎシナリオ、色々な意味で挑戦的な作品だと思う。





でも昨今の乙女ゲーの需要を考えると、色々と挑戦を繰り返して変化していかないと生き残れないとは思うので、そういう意味では、この作品も一つの挑戦なんじゃないかと感じた。恋愛だけのイメージを払拭して、どんどん進化していって欲しい。今後の作品に期待。









以下、各キャラの感想書いていきます。ネタバレ全開です。

















※以下ネタバレあり






リュカ







この人の√が1番トラウマというかショックが大きい気がする。何で最初にやってしまったんだ



心優しいリュカ先生が、教祖に漬け込まれるんですよね…


リバイバーを殺せば病気の妹を救えると洗脳されるのだが、そのノルマはどんどん増えていき、やがて大量虐殺をするようになってしまう。



先生にも寿命が近づいて、屈強な身体にも限界が訪れてしまう。



教祖に利用され続けたにも関わらず、残ったのは教祖によって遺伝子操作され、化け物のようになってしまった妹。勿論先生のことは全く覚えていなかった。



妹のショックと洗脳の注射で狂ってしまった先生は大量殺人鬼となり、島の人口の大部分を肉塊にする。理性を失った先生は大切な主人公も殺してしまう。



殺した後何かに気づいた先生は、死んだ主人公を洞窟に連れていき、白骨になった彼女と一緒に余生を過ごす…




リュカ先生は怖すぎ。



でも、あんなに優しかった人が、妹のためにおかしくなっていくのはちょっ…とだけ興奮というか、神聖なものが穢れていくのを見るような背徳感があった(最悪)。



でも流石に推せない。洗脳がなかったら優しい人だって分かってても無理。



マティス






いくらなんでもぶっ飛びすぎ😅




死んだと思ってたお兄さんが執事のジャンだったのはおぉってなったけど。



マティスはカミーユの弟でも何でもなくて、カミーユの恋人を蘇らせるための実験によって生まれた人造人間??



ちょっと待ってくださいよ。



マティスは自分が人造人間って知って、「ア…アアアアア゛…」みたいに絶望するんだけど、




この√を見て、(マティス可哀想!)と思える人がどれくらいいるんだろうか…。自分が人造人間だと知ったマティスの気持ちが分かるのか皆…いくらなんでも現実離れしすぎ。



そんな人周りにもいないしあり得ないからさ。ファンタジーとしか思えない。



シアン




いくらなんでもチート過ぎる。


この人が少し研究するだけでこの世界の問題の殆どが解決してしまう。



というかこの人いなかったらこの国どうなるの?国の皆シアンに依存しすぎ。マグニフィコ王みたいになっちゃうよ??




自分のポジションと才能故、イキりと厨二病が炸裂している。イタいけど嫌いではない。好きになれる感じでもないけど…。




雑用係の主人公に興味を持ち始めるのは普通に良かった気がする。必要以上に関わるなってスタンスだったのに、色々気遣ってくれるようになった過程は乙女ゲーらしかった。(このゲーム、乙女ゲー要素が限りなく少ないので…)





殺された主人公の記憶のバックアップを自分の脳にダウンロードして、延々と脳内の主人公と話し続けるエンドには唖然としたけど、



感情に興味がなかった天才が1人の少女に囚われて、人生狂わされてるのは若干考えさせられた。シアンも人間だったんだなぁと…





イヴ


どんな人も平等に愛するヒーロー。アンパンマンみたいな人。


町の人たちは「優しすぎて気味が悪い」と言っていたけど、私もそう思ってしまった。


こんなやついないだろ…。私はこの人を理解できんかった。優しすぎて怖い。



人気っぽいけど、ちょっと私には良さがよく分からなかった…





アドルフ



このゲーム、この人が全て持っていく。


この人の√で島の全ての問題が解決する。今までの絶望はなんだったんだ…?


というか攻略キャラ、この人しかまともな人いなくね?このゲームで好きなキャラ聞かれたら大体がアドルフって言うんじゃ…(人気投票見たら4位だった、な、何ィ!??)


でも人気投票の方法が特殊だったんだよね…
純粋な人気投票なら1位か2位のはず😂💦



個人的には、主人公×アドルフ、ヒューゴ×イヴで皆が幸せになって欲しい。



ヒューゴは主人公に当たり強いから自己投影型の人には印象良くないかもしれないけど、死神の少女が近くにいたらああいう態度になるのが普通というか、むしろ優しい方だと思うんだけどね…。攻略対象が異常に優しいだけかと。私は人間臭くて普通に好きだった。






まとめ

ファンディスク買ってあるけどたぶんやらないと思う…😅



このゲームAmazonの評価が物凄く高いんですよ。私もそれで気になって購入したんですが…。


今回のことで、Amazonのレビューとか世間の評価は参考程度に、本当に自分の興味がある作品をやるのが、当たりを引く最も確実な方法なんだなって確信した。


いや、今までずっとそうしてきたんだけど。


話題の作品に興味を持つことがあまりにも少なかったんで、(たまには流行りの作品をやろうかな、面白いかもしれない)って思ってプレイしてみたんですよ。


でもやっぱりダメでしたね…。



私の価値観が変わってるのかもしれないけど…。無理に迎合する必要もないからね。



これからは今まで通り、自分に刺さりそうなものだけを購入するスタイルに戻そうと思った。


それでは~