激走24時間耐久レース13   あのコーナーにかけろ | タタミマンの前を向いて歩こうよブログ

タタミマンの前を向いて歩こうよブログ

毎日感じた事、職人の独り言、様々なジャンルを書いています。
コメントをいただけたら、とても嬉しいです。

崖から転落し、再スタートはできましたが、この時点でヤンマは最後尾付近にいました。

あ~あ。一瞬やる気が無くなってしまいましたが、まだスタート地点からチョットしか進んでおらず、とにかくゴールまで1周はしないとな。って思いなおし再スタートを切りました。


進んでいくと、意外にも早く大きな集団に追い付きました。

そこは気が生い茂る林の坂を登るコースです。

「チャンスだ!」

とにかくアクセルを開けてバイクを抜きにかかります。


トップは遥か向こうで見えませんが、ある程度前に出る事ができました。


何時からか自分の心の中にはリタイヤの文字は消えていました。


ひたすら走る!ひたすら。

特に技術があるわけでもないし、速いわけでもない。でも走る。


もうどのくらい走ったろう。1時間は走ったよな、2時間?いやまだだ!

だんだん体力が落ちてくる。

スキーの様にバイクで坂道を下り、すぐに急坂を登る。

ジャンプをし、溝が深くなった所を走り、ゴールを目指す。


苦しい、心臓が飛び出そうだ、水が飲みたい。

自分との戦いはレースが終了するまで続きます。



そんな時レースの神様は自分にあるチャンスを与えてくれました。

ボーっと走っていると、一台のバイクが自分を抜き去ります。ゆうじゅです。

彼はトップ集団にいてみる事は無いと思っていましたが、自分が周回遅れで見る事になったのです。

疲れていた自分に再びやる気がみなぎります。

「よ~し、やるか。」

当然速さでは敵いません。でも一個のコーナーなら。

そんな思いで後を追います。とにかく前へ。


(車を走っているとわかると思いますが、カーブを曲がる前にブレーキをかけますよね。レースでも一緒です。コーナーも前では減速をします)


ゆうじゅがコーナーを曲がる為にブレーキをかけます。自分は少しでも追いつく為にブレーキを我慢します。背中が近づく、もう少し、もう少し。

並びかけたその時、ゆうじゅがコースを飛び出しました。


「抜けた!抜けた!!」興奮を抑えることが出来ませんでした。

人生で初、そして最後、ゆうじゅを抜きました。(これ書くとあいつきっと電話してきて

飲みに行くぞって言うんだろうな。悔しくて)


でもね速攻で抜き返されましたよ。当然だけどね。



レースも残りわずか、果たして3時間耐久レースの結果は?




っていうかヨッパカはどうした?確かレースに出てたろ。



続く