実は、いぜんの「大学時代の体験」では、怪談を書くつもりだったのですが うまく話をつなげることができず、ただの「学生時代の生活」になってしまいました。ということで、続きを書きます。あんな中途半端な生活を続けていたある夜中、寝ていると ものすごい金縛りにあいました。たとえるなら自動車のタイヤのチューブを足元から頭まで重ねて、破裂寸前までパンパンに空気を入れて押し潰すとでも言う感じで、全身ピクリとも動かせず、呼吸もできません。目だけは動いたので入口の方向を見ると、引き戸の2,3ミリの隙間から真っ黒い、人の形をしたものが音もなくスルリと入ってきて瞬間移動のようにぼくの上に乗しかかってきました。訳の解からない恐怖の中で「このままでは殺されてしまう!」と思ったぼくは、なぜかとっさに「神様助けてください、これからはマジメに世のため人のためにつくす人間になりますから、お願いします。」とキリスト教徒でもないのに必死で心の中で繰り返しました。すると金縛りがとけて黒い人も消えました。12月になりクリスマスの夜、立川駅前で「クリスマスを教会で」というチラシを拾ったので、助けてもらったお礼の意味を込めて、行ってみました。そして洗礼まで受けてしまいました。その後「世の中のため人のためになる」ことは何ひとつせず、今に至っています。
