人は、というかこの世のものは、

生まれる場所を選ぶことは出来ない。

気かついた時には既にスタ一トを切っていて、

その後は、後天的に自身の判断で生きていく。


王家に生れる人、貧家に生まれる人。

落着いた家庭に育つ人、荒れた家庭に育つ人。

誰かと出合い、学び、傷つけ、傷つき、

干渉しながら生きていく。


子どもが出来て分ったことだけど、

人間って、結構生まれつき性格が決まってるな、と思う。

けれど、それは割と一元的なものではなくて、

多面的で固ったものではないと思う。


傍目に根暗で陰気な人に映る人も、

裏では陽気な心を持ってたりする。

逆もまた然り。


その人のどこか強調され、表現されているかは、

誰と出合い、何を学び、何を経験したか、

で変わるのだろう。


こう書くと、人生、他力か? となりそうだけど

そうではない。


生き様。

いつでも見直せる。

いつで修正できる。


ボタンを一度掛け違えると、

中々、元には戻せない。

でも、失敗できないわけではない。

いつでもやり直せる。


自分が何物か?

それを知るのは残酷で、

目を背けたいことかもしれないけど、

それを知る人と、知らない人では、

生き様そのものが変わって来るのだと思う。


これは「何が幸福」か、という話をしているのではないです。


自分が選択に迷った時、

良い選択が出来るように、

たくさんの物語と出合うことが出来れば良いな、

と思います。




ボトルネック 米澤穂信

新潮文庫




米澤さん、2冊目です。

いい作品でした。


タイトルの意味が分った時の

何ともいえない、苦しさ。


ミステリという扱いになるのだそうですが

僕には、純文学的というか、芸術的に映った。

終わり方が特に。


最近レビューらしい書き方が多かったから、

今日は、こんな感じで終わっとこうかな。


僕はすごく良いと思いました。

心に来るものがありました。

オススメです。


ところで、

前回のレビューと今回はiPadで手書きで書いています。

mazecという手書き入力がとても優秀で、手書きするのが楽しくて。


漢字がすっと出てこなかったり、

手がだるかったり、というのはあるけれど、

やっぱり、字は手で書くのが一番だな、

と、思う今日この頃。


なので、タイピングだとありえないような、

誤字、脱字があるかもしれませんが、

それもまた、ご愛嬌ということで。