趣味はなんですか?

と聞かれると、即答で、

 

「登山です」

 

と答える。

 

とか言いながら、

もう最後に山登ったのはいつだろうか?

 

丘サーファーなんて言葉があるけど、

こういう場合はなんていうんでしょうね?

 

なんか、行きたい、行こう、と思うのだけれど、

ずっと行けていない。

 

この前、登山靴をみたら、

うっすらカビが生えてきたりしていて、

山の猛者の人々からすれば、

「山好きをなのるな」なんて言われそう。

 

人って趣味嗜好がいろいろありますよね。

僕は山、川が好き。海は苦手。

 

カウボーイに憧れがあったり、

イタリアが好きだったり、

山伏や仙人に憧れたり、

統一性はないのだけれど、

海の男ではないのは確か。

 

せめてキャンプだけでも行きたいな。

気候も良くなってきたし、

次の連休でも行ってみるかな。

 


 

山怪 山人が語る不思議な話 田中 康弘

ヤマケイ文庫

 

ヤマケイ文庫 山怪 山人が語る不思議な話

 

著者が丹念に拾遺した、

山にまつわる怪しげな話を集めた本。

 

範囲は幅広く、阿仁マタギを中心に

東北から九州まで、

まんべんなく山人から口伝された、

怪しげな話をまとめてあります。

遠野物語的な感じですね。

 

著者も書く通り、

基本的にその人、知り合いがあった不思議な話を

まとめたものなので、話自体に落ちがない。

というのが、創作の話や、

練り込まれた寓話、昔話と違い、

別の面白さがあるものです。

 

そして、より面白いのは、

著者が集めた、というだけに、

昭和以降の話が多いのです。

 

車とか、現代的なものが登場する一方で、

狐に化かされた、とか、

狸がチェーンソーの音真似をする、といったことを、

大の大人が語るのですから、

面白いですよね。

 

山は不思議な話が多いです。

それが、魅力でもあり、畏敬につながるところでも

あるのでしょう。

 

シリーズで刊行されているので、

次の本も買うと思います。

 

山好きのひと、

フォークロア好きの人は是非。