僕のレビューって、どんな話でも

「面白かったです」

って書きがちです。

 

グロい話、悲しい話、いろいろありますが、

面白い、と表現するのが

適当かどうかってのは、

一応考えるときもあります。

 

Facebookのシビアな投稿に

「イイね」を押すのと同じ感じ?

最近は単純にイイねと違う表現もできるけど。

 

面白い、というのはまあ便利な言葉で、

楽ちんではあるのですが、

もう少しちゃんと表現したほうが良いのかな、

と悩んだりもします。

 

ただ、僕が書いてるレビューというのは、

本のあとがきを頼まれているわけでもなければ、

読書感想文を提出するわけでもなく、

興味を持った人が「読んでみようかな」と

思ってもらえたら一義的にはOKなんです。

 

「この本いいよ」と言いたいだけなんですね。

ずらずら文章書いたとしても。

だから、あまり細かい自分の印象を書きたくない。

聞かれれば、会話になれば、

もちろん明確に言えることがあるのだけれど、

公開のブログで書いているわけだし、

読んでない人、これから読む人に

フラットな気分で読んでもらいたいわけです。

 

表現は逐一考えはしますが、

「面白かったです」で締める話は、

今後もあるかな、と思います。

 

ここ半年以内くらいで読んだ本の

ストックが尽きたので、

読書カテゴリのレビューは

1週間毎くらいになります。

 


 

明日の記憶 萩原浩

光文社文庫

 

明日の記憶 (光文社文庫)

 

山本周五郎賞受賞作。

若年性アルツハイマーに罹患した

広告代理店の営業マンの話。

 

ちょっと技術的なこと書きます。

まず、アルツハイマーに罹患する主人公でありながら、

彼の一人称で物語が進む点。

これが本当にソワソワします。

あたかも自分が罹患したかのように

物語が先に進むのが本当に怖くなる。

 

自分も物忘れが激しくなってきているので、

怖くなってくるんですね。

 

しかしながら、作者の筆力と

主人公のキャラ設定が良くて、

あまり深刻になりすぎずに読んでいけます。

 

最後の終わり方も

こんな終わり方もあるんだー

と思いました。良い意味で。

 

本当にオススメできる本ですね。