「我々にはやりたいことがある。でもそのためには銭は必要。だから値引き交渉は当たり前」
決定している予算の中で事業を行うことが当たり前だった、つい先日まで公務員(岡山県立美術館学芸員)だった私は、大原謙一郎さんのこの一声に、違う世界へ来たことを実感した。
しかし、この言葉の大切なことは、「値引き交渉は当たり前」ではなく、「我々にはやりたいことがある。」であり、そのためには銭金のことはきちんと考えなくてはならない、という教えであった。
対費用効果といっても、芸術文化は、数値に置き換えきれない価値を想像する領域だし、公益財団法人は、まさに公益のために活動するのだが、何が「公益か?」も数値に置き換えづらい。
そんな難しい領域のことを、もう20年近く考え続けたり、学び続けて来たので、相応の説得力を持って言えるまでになったが(けっこう、そういう講演もしていて、そうおうに反応もある。いつか、ここにもまとまって書きます)、昨今の状況では、なによりまず「銭」である。
だからこそ、今を凌いだ先にある「やりたいこと」を忘れないようにして、インプットとアウトプットの効果を、お金にだけ置き換えるのではなく、公益財団の美術館が社会に提示する価値をギュと話さないようにしなくては。
なんて、ことを考えざるを得ない、世知辛い日々を送っていたので、岡山市へ出て、1時間ほどだけ余裕ができたので、チラ見でもと思い、まずは超スペシャルなこちらへ。
まじスペシャル!
あ~ としか言いようがないラインナップ
午前11時頃に入場しました。
混んではいないけれど、各作品の前に人はいる状況。
やはり、早めに、平日の開館と共にで直すべきと確認。
そして、そのままお隣のこちらへ。
今年は、激戦必至。
どの作品も、それぞれの持ち味を出してレベルが高い。
こちらは、会期が短いですから、お気をつけて、ぜひお出かけになってください。