いつもより、少し早く家を出て、FMおかやま を目指す。

 

 ちょうど一時間かかって、到着。

 そしてそのままスタジオに入りOA。

 

 今日は、最初からアーティストの留学について話すことにしていたが、家を出がけに目にした山陽新聞で知った赤木曠児郎さんの訃報もあったので、そちらにも少し触れさせていただく。

 

 

 個人的なことなので、ラジオでは控えさせていただいたが、赤木さんにはお世話になった。

 

 2002年に、岡山県美での最後の仕事として実施した「戦後岡山の美術」の際には、まだお目にかかることなく、パリにいらっしゃる赤木さんとやり取りして、西大寺のご実家から、1950年代はじめのアヴァンギャルドな作品をお借りした。

 

 その後、パリで2度ほど夕食をご一緒させていただいたが、まだ海外渡航が難しい時期に日本を離れ、長らくパリを拠点にしてきたからこその暖かさでお迎えいただいたことを、ほんとうによく覚えている。

  「よく 来た!」と強く短い言葉と共に、あの厚い掌を差し出された時は、まさに人生の先達に励まされた気持ちになった。

 けして他人に何かを強要することなく、控えめで、でも自分のやるべきことをしっかりと続けておられる姿からは、その後もいくたびか接するたびに、いつも強い気持ちをこちらに持たせてくれた。

 ご冥福をお祈り申し上げます。

 

 そして倉敷の職場へとんぼ返り。

 NHK文化センター梅田教室の主宰の、オンライン講座をリアルタイムの同期で実施。

 90分間のプログラムだったが、参加者のリアクションにも助けられ、そこそこの手ごたえ。

 

 そして、春から毎月1回で合計6回の本番の告知も始まりました。

 
 今回は、50名を超える方が全国各地から受講していただいたが、カルチャーセンターも、こうなると、各地に教室を持つのがどういうことか?と難しいことになるのだろう。
 あ! それが束ねられると放送大学になるわけか。
 
 そして夕方にも、もうひとつ、オンラインでの研修プログラムについての打合せ。
 そういう局面になったわけです。
 
 しかし・・・。
 膨大な宿題は、あいまあいまに手を付けるが、ほんとうに出来上がるのだろうか・・・という状態。