続編できたよ~。ようやく展開変わっていくよ~。
(4章 牛丼屋から牛肉がなくなった日)
今日は1週間ぶりになにもすることがなく、だからといって何か予定があるわけでもなく、あの奇妙な関西人にあってから数日、彼のことははっきり言うと記憶の片隅にわずかばかりある程度だ。
生で関西人を見たのなんて初めてだったし、大学では関西人も標準語が普通だったので中々のインパクトだったわけだが、それも少し驚いた、と言う程度だった。
自分の部屋で何気なくTVをつけると、ニュースが入ってくる。どこで交通事故だとか、どこで事件があっただとか、その事件は移民だったとか。そんなくだらないことばかり…と思った瞬間ニュースキャスターが告げる。
「日本政府はアメリカの再びのBSE問題で、牛肉の輸入停止措置を取りました」
BSE…なにか聞いたことがあるなと思いネットで検索すると、ツイッターではえらい騒ぎになっているようだった。なんでも牛丼屋から牛肉が消えるだって?そんなバカな、と思いつつ調べるとどうも狂牛病というやつらしい。
なんでもその牛肉を食べると脳みそがすかすかになるだとかなんだとか…中々怖い話だ。
とは言ってもそんなにはこの時は驚かなかった。
2008年のリーマン・ショックから世界は立ち直ったし、相変わらず極右の正当が欧州やアメリカで頑張っている、とは言っても日本政府だって既に移民を受け入れて7年。待ちのアチラコチラで中国語を聞くようになった以外は、時々移民が事件を起こすってことくらいだ。