● 声優の8割はバイトが必要 声優事務所社長談
1月06日 10時01分
最近、声優の平野綾が人気だ。歌手としても成功をおさめ、声優ファンのみならず人気を集めている。そんな、声優をとりまく事情はどうなっているのだろうか。それぞれ声優事務所を運営している社長2人から話を聞いた。
しろがね しょおむ氏はWinner Entertainment(うぃなぁエンタテイメント)代表であり、プロデューサー。本人も声優やナレーターとして活躍中。
もう1人、高乃麗(たかの・うらら)氏はリマックス(『ちびまる子ちゃん』のキートン山田氏などが所属)の代表取締役で、『キャプテン翼』の石崎くんや、『サクラ大戦』マリア・タチバナ役など、また『江角マキコの恋愛の科学』『金のA様×銀のA様』のナレーターとしてなどでも知られている。
ちなみにこのお2人、ラジオ大阪で火曜24時30分からラジオ番組『別冊ぽけら』内でオンエアされている人気コーナー『しろがねしょおむと高乃麗の Voice-Bee-Get!』でパーソナリティを務めている。コーナー内では声優になりたいリスナーからの質問や悩みに答え、応援している。
――いま、声優は全国に何人くらいいますか?
しろがね:「声優はおよそ1600人といわれています。そのうち1割くらいがフリー声優で、8割は声優の仕事だけでは生活できないのでアルバイトしています。もちろんそのほか、俳優、アイドル、タレントなどを含めるとさらに数を増します。その上、声優志望者、予備軍も含めるとざっと8万人に膨れ上がると言われています」
――そんなにいるんですか…厳しいですね。声優になるにはどうしたらいいんですか?
しろがね:「一番の近道は声優の専門学校や声優事務所が運営している養成塾に入ることでしょうか? ちなみに声優だけ育てる専門学校は全国に50校以上あります。ただもちろん入ったからといってなれるわけではありませんけど」
しろがね:「声優の業界には、所属ではない『預かり』『準所属』声優だけで850人以上いると言われています。仮に正式に所属したとしても、仕事がすぐ来ることはなく、オーディションの連続でバイトをしながら生活。収入は安定しない。また何かアニメの声優に抜擢されたとしても、安いギャラなら起用できるが、ギャラが高くなったら要らないと言われてしまったり」
前回に引き続き、声優事務所の代表2人に、声優業界の今を聞いてみた。1人はWinner Entertainment(うぃなぁエンタテイメント)代表・しろがねしょおむ氏。もう1人は、リマックス代表・高乃麗(たかの・うらら)氏。
――声優は華やかで楽しそうというイメージがありますが、実際はどうですか?
高乃:「ほんと、華やかな仕事だと思われてるかもしれないけど、実際は地味な仕事ですよ。もちろん平野綾さんのようにマルチに活躍している声優さんはいますが、ごく一部です」
――声優として成功するにはどうしたらいいんですか?
高乃:「あたしが知りたいよ(笑)」
しろがね:「一度声優に抜擢されたアニメが長期にわたるシリーズとして続くようなことになれば仕事としては安泰します。同じ声で何十年とやっている人もいる。この仕事は死ぬまで現役なんです。ただし認められるまで時間がかかるし、ある程度名前がメジャーになるまででも、10年近くかかる場合も多々ある」
高乃:「何をもって一人前というかですよね。むしろ、ずっと下積みだと思ってます」
――声優に求められることは?
高乃:「自己アピール力、コミュニケーション力。自己管理能力も必要ですね」
しろがね:「幅広い声が自然にできること。予算の都合、1つの作品でいろんな役をこなさなければならないこともある。主役の人でも通行人Aの役をやったりとか。基本、出演料は時間拘束+何で使われるか(二次使用 例えばテレビ・ビデオetc…)で決められる。つまり何役やっても同じ。だったら、いろんな役ができたほうが重宝される」
そしてこの後、2人は「最後に、これだけは言わせて」と「声優の魅力」について語った。
高乃:「人間でも動物でも植物にでも何にでもなれる声優の仕事はおもしろい。だから、声優になりたい読者の方、あきらめないで頑張って!」
しろがね:「声が歴史に残るなんて素晴らしいと思いませんか? たとえ死んでも自分の声は多くの人の記憶に残るんですから」
声優になりたいアナタは、2人のラジオを聞いてみては?
声優さんの仕事って、見かけよりずっと大変だという話は良く聞くけど、やっぱり大変だなぁ.