宮廷21式呼吸法の教室に通われるTさん(女性、60代前半)。
先日、「最近、耳鳴り がするんです」と言って、
整体施術を受けにお見えになられました。
その前の週の宮廷21式のクラスも、
耳鳴りがして気分が悪く、体に力が入らない、ということで、
お休みされたのです。
Tさんのご様子をお聞きしていると、精神的なストレス もあるようでした。
90代のお母様の体調のご心配
親しい方が亡くなられたショックなど、
さまざまなことが重なり、
とても不安な気持ちでいらっしゃいました。
人は、年齢を重ねると、
腎のはたらきがだんだんと弱まってきます。
腎は耳と大変深いつながりがあり、
高齢になると、耳が遠くなったり、耳鳴りがするのも、
腎の気が衰えるからです。
また、腎は人の成長、発育、老化と関わっています。
腎は、骨 → 髄 → 髄海=脳の働き とも関わっていて、
腎が衰えると、体ばかりでなく、
精神的にも不安定になりがちです。
Tさんには、推拿(マッサージ)、外気で整体施術を行い、
お身体の調整をさせて頂きました。
そして、ご自分でできる耳のマッサージをお教えしました。
耳は、人の身体の全身の状態を反映しています。
(赤ちゃんが頭を下にしている姿になぞらえます。)
全身に関係するツボが、耳にはあります。
耳を温かくなるまでマッサージする
上、下、横にひっぱる
効果のあるツボを丁寧に押すなど、いろいろお教えしました。
そうしましたところ、1週間もしないうちに、
Tさんから
「先生、耳鳴りがしなくなりました!」
と御報告頂きました。
私も安心致しました。
耳をマッサージすることを 習慣にすると、
耳鳴りの予防・改善だけでなく、
全身に良い効果があります。
ぜひ多くの方に実践して頂きたいと思います。
