先日、北京へ急遽帰ったのには、訳がありました。
私の親友のお友達、Aさん(52歳の女性)が 乳がん になり、
その再発予防の養生法を指導してほしい、との依頼があったからです。
Aさんは左の乳房にがんが見つかり、腋の下のリンパ節にも転移していたため、
手術で、左の乳房の切除と 腋窩リンパの郭清を行ったそうです。
Aさんのお姉さんは、乳がんがきっかけで3年前に亡くなられたとのこと。
お母様のショックを考えると、
ご自分がお姉さんと同じがんになられたことを、お母様になかなか話せないとおっしゃっていました。
先月、アメリカでは、女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが
遺伝子診断で、乳がんになる高いリスクがあるとのことから、
乳房を予防的に切除、再建されたとのニュースが報道されました。
国によって、また、個人によっても、考え方が異なりますので、
どのような予防法、治療法を選ぶか、その良し悪しは簡単には言えません。
ただ、中医学を学んだ私の立場では、
乳房・乳腺をとることによる身体全体のバランスを崩すリスクも考えてしまいます。
北京のAさんには、
乳がんの手術の予後を良くするため、
また、再発予防のため、
次のような養生法 をご指導致しました。
◆ 気功、および推拿
◆ 枕療法(消炎効果、また、リンパの流れを良くする植物などを枕の中に入れ、胸・ワキにあてるもの。)
◆ 食事療法
◆ 養生茶
など、生活全般で自らケアできることを、詳しくお伝えしてまいりました。
病院の治療と併せ、こうした養生法を実践することで、
健康を取り戻された方、再発予防につながっている方も少なくありません。
多くの方に、養生法の知恵を生かし、充実した人生を送って頂きたいと願っております。