一昨日、月曜日の夜、新宿の地下のお店の窓際に座ってお茶をしていたとき。

外で、男性の方が倒れて、お人が急に集まり始めました。

そばに行ってみると、その方の奥さんは、「パパ! パパ!」と、 オロオロして泣くばかり。

倒れている方は息をしていません。

近くにいた若い男性は、いきなり心臓マッサージをしようと、腕まくりを始めました。


とっさに、私は、その若い男性の腕を払いのけ、倒れている方の顔面、

鼻の下のツボ 「人中」 (じんちゅう) を強く圧しました。

1分ほど圧し続けたところ、倒れていた男性の手が動き、自分の顔をさわろうとします。


私は、さらに、続けて人中を圧し続けました。

そうしたところ、男性の目がはっきりと開いて、意識が戻ってきました。

奥さんは「パパが生き返った!」と、今度はうれし泣きです。

そうこうして、20分くらい経って、ようやく救急車が到着しました。

私もほっとしました。



中国の救急医療センターに勤めていた頃、私は、こうした事態に対応することが日常でした。

日本に来てからも、気絶、昏倒した人にこれまで5回ほど遭遇し、

この「人中」のツボで救急処置をしたことがあります。

宮廷二十一式呼吸健康法 「楊 秀峰」のブログ



中国では、 

「人中」“蘇生” に関わる重要なツボ だということは大抵の人が知っています。

私も幼い頃に、優れた養生家、治療家であった祖母から教わりました。

「人中」は、

癲癇(てんかん)、 高熱のひきつけ、 意識を失ったときなどに圧すと効果があります。

蘇生のツボとして、ぜひ覚えておいてください。



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