アメリカにお住まいのSさん(日本人男性、60代)。8月中旬からお仕事の関係で日本に一時帰国されています。先日、腰痛がひどいので、整体を受けたい、と連絡を頂きました。

施術当日はタクシーで来院。エレベーターを降りて、腰を手で押さえながら、そろそろ…と歩いて来られて、養生院に入るなり、「先生、助けてください!」と床に四つん這いになってしまわれたのです。

私もSさんのご様子にびっくりしました。

相当痛みが激しく、ご自分の部屋の中でも這って移動しているとのこと。寝る時さえ、どんな姿勢をとっても痛くて眠れず、あまりの痛さに冷や汗が出ると言います。聞くと、畳の上に長い時間あぐらをかいて座っているらしく、どうやらその姿勢が悪いことから、腰が痛くなってしまったようです。

そこで、私は推拿(マッサージ)を行い、外気を入れて全身を施術、調整。そうしたところ、腰痛は次第におさまっていったようです。Sさんにやっと笑顔が戻ってきました。
帰りは腰を伸ばし、しっかりした足どりで歩いて行かれました。
その後ろ姿を見送りながら、私もホッと致しました。

Sさんは5年ほど前、インターネットで宮廷21式呼吸法を知り、その1週間後(!)、アメリカから四ツ谷の養生院に来られて、それから毎月、集中コースの受講に通われた方。以来、体調が良くなり、心も安定して過ごせるようになったと喜んでいました。ところが、最近は多忙を極め、姿勢を悪くして、ひどい腰痛を招いてしまったようです。

また、アメリカに戻られたら、日々、21式呼吸法で、全身のバランスをご自分で整えて頂きたいと思いますハート