今年最後の特別コース<楊家秘伝 伝統家庭療法>講座。
12月2日(木)午後3:00~、「刮痧(かっしゃ)」について、四ツ谷の教室で、講義と実技を行いました。

刮痧(かっしゃ)は中国伝統療法の一つで、古くから人々に活用されています。
講座の前半は、刮しゃの歴史ややり方、経絡について講義をしました。今回は背中にある5本の経絡と刺激するポイントを説明しました。

講座の後半は実技です。
刮しゃは、玉(ぎょく)やコインなどをへらのように使うことがありますが、この日は水牛の角の櫛(くし)〈写真a
〉、気功掌(2月の特別コースで紹介)の金属の部分〈写真b

〉を用いました。

マッサージオイルを塗り
、櫛で皮膚をこすり、経絡やツボを刺激します。すると、赤みが濃く浮きでてくることがあります。これは「痧(しゃ)」といって、体の良くない所、つまり、体内のお血(滞った悪い血液)が表に出きたもので、具合がとても悪い方だと赤黒くなります。このお血が溶けることで、体内の気血の巡りは良くなり、老廃物が排出されやすくなるのです。

顔の輪郭、あごから耳に沿って刮痧(かっしゃ)を行えば、顔のむくみがとれ、シャープな顔のラインが出てきます。また、実際、私の養生院に目が疲れると言って来られた20代の女性の方は、数回にわたって、肝臓の経絡とツボを刮しゃで刺激したところ、目が疲れにくくなり、瞳に輝きも出て、ご本人もとても喜んでらっしゃいました。

この日、実技で刮痧(かっしゃ)を受けたT さんは、背中の左側の膀胱経のあたりにやや赤みが強くでました。終わった後、自分でも体の左側がとてもスッキリして気持ちが良いとおっしゃっていました。

刮痧(かっしゃ)は健康にも美容にも役立ちます。ぜひ多くの方に覚えて頂きたい技法です。


〈写真a〉水牛の角の櫛(くし)で刮しゃ(かっしゃ)する。

宮廷二十一式呼吸健康法 「楊 秀峰」のブログ



〈写真b〉気功掌の金属の部分で刮しゃ(かっしゃ)する。


宮廷二十一式呼吸健康法 「楊 秀峰」のブログ


★ご好評を頂いております特別コース<楊家秘伝 伝統家庭療法>講座は、来年も行う予定です。2011年の新しい企画をどうぞ御期待ください!