数年前、子宮がんで、子宮と卵巣を摘出する手術を受けたTさん(女性、43才)は、その後、肝臓とリンパに転移が見つかりました。現在は、抗がん剤を服用しながら、仕事をし、通院を続けていらっしゃいます。腫瘍マーカーの数値に一喜一憂しながら、イライラし、心はいつも不安定。私の養生院に来て、話を始めるとすぐに泣いてしまわれます。
病気になれば人は皆、不安になります。がんであればなおさら‘こわい’という気持ちは否めません。でも、心が不安定になればなるほど、身体の免疫は下がるのです。
私はTさんに食事の指導をし、彼女の身体に合わせて作った養生茶を飲んで頂くよう勧めました。また、抗がん剤でひどくなった口内炎を抑えるために、アロエやサンザシも効果があることを伝えました。食事と養生茶を続けながら、私に悩みを相談する中で、彼女は次第に自信を取り戻していきました。
そうして、2カ月。腫瘍マーカーの数値が下がってきたのです。以前は、夜10時に寝ないとつらかったのが、今は12時まで起きていても、翌日疲れなくなった、と言います。体力がついてきたんですね。今、彼女は食事のポイントを守りながら、前向きな気持ちで生活しています。
★お知らせ★
特別コース<楊家秘伝 伝統家庭療法>講座。
7月は「枕と健康」。
7月1日(木)午後3時から四ツ谷の教室で、「枕と健康」について講義を行います。
良い睡眠は健康をつくります。季節や体調によって中身を変える頭の枕、また、身体の不調を感じる部位に当てる枕などもご紹介致します。ぜひご参加ください。