BSプレミアムで放送されましたが、
録画しておいてよかった。
2000年公開
『リトル・ダンサー』
監督:スティーブン・ダンドリー
脚本:リー・ホール
出演:ジェイミー・ベル、ジュリー・ウォルターズ、ゲイリー・ルイス他
舞台は80年代半ばのイギリス。
ダラムに育つ主人公ビリーは、
炭鉱夫の父と兄、そして祖母の4人暮らし。
父と兄はストライキ中で、炭鉱とは一触即発状態。
腕っぷしをあげるために次男坊のビリーにも、ボクシングを習わせている。
ビリーはそこそこボクシングをがんばるも、
ジムの隣でやっているバレエ教室に興味深々。
いつしかバレエの虜になり、
ボクシング🥊へ行くフリをしてバレエに没頭していきます。
その事実をひた隠しにするも、
ビリーのバレエの才能はメキメキと開花し、
講師からはバレエの名門校への進学を勧められ、
やがてこの事実が、
家族の知るところとなってしまいます。
まだ、
男がバレエを習うなど絶対に有り得ない
という貧しい炭鉱の町。
「ダンサーなんてもっての外」な、
屈強な父と兄。
そして、
講師が勧めるバレエの名門校に通うには、
厳しいオーディションと高額な学費が必要です。
しかしもう、
夢を追うビリーの情熱は、簡単には消せない。
バレエが家族にバレてしまった後の物語が、
本当に秀逸で、
心を打たれっぱなしの作品です。
ビリーを演じたジェイミー・ベルのダンスも
魅力的で、ずっと見ていたくなります。
一生を通して没頭できるものに、
子ども時代に出合って、
真っ直ぐそれに向かえる人生は、
何より幸福だと思う。