トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

今日は昨日までと比べると、過ごしやすい1日でしたね。
愛犬の小雪も幸せそうに昼寝していました。

さて、一昨日のブログで、ツール・ド・フランスのジャージ(ピチッとしたウェア)について書きますと述べながら、昨日は思いつきでお寺について書きました。すんません。

今日からはジャージについて書きます。

自転車の世界では、その年、その日、その大会と、様々なジャージでその人の実績みたいなのを表します。

スポーツに興味のある人なら『マイヨ・ジョーヌ』という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

フランス語なのですが、訳すと、マイヨ=ジャージ、ジョーヌ=黄色となります。黄色のジャージですね。
これはツール・ド・フランスをはじめとする、いくつかの大会の総合一位の選手に与えられるジャージのことなのですが、これについては後日にして、今回はマイヨ・ヴェール、緑のジャージについて書きます。


少し古い写真ですが、緑色のジャージを着て、一番でゴールラインを駆け抜けるマーク・カヴェンディッシュです。

ツールの四賞ジャージの一つ、マイヨ・ヴェールは、スプリンターと呼ばれる脚質を持つ選手に与えられる、最高の称号です。

スプリンターというのは、簡単に言うと、短距離が速い選手です。
弱虫ペダルから入った人たちからすると、違うイメージを持つかもしれませんが、あちらは漫画なので、少し違う表現になっていて、今回、僕が書くほうがスプリンターのイメージに近いです。
とはいえ、僕も弱ペダは大好きですけどね。


画像のように、200キロ近く続く平坦コースの、最後の300メートルに全てを賭けてゴールラインに飛び込むのが、スプリンターの仕事。
ゴールラインを早く通過した順に、ポイントが与えられ、累積ポイントの最も高い選手にマイヨ・ヴェールを着て走る栄誉が与えられます。

コースの途中の緑丸にSと書いてある場所でも、スプリントポイントが与えられますが、やはりゴールのほうがポイントが大きく設定されています。

スプリンターは大切に大切にゴール前まで運んでいけば、優勝してくれるかもしれませんが、途中で失敗すると、簡単に割れて、何もできずに終わってしまうことから、金の玉子と表されることがあります。

多くのスプリンターが筋肉質で、ラグビーのフルバックの選手や、陸上の短距離選手のような身体をしていて、平坦で短い距離では誰よりも速く強いのですが、山登りのコースになると、体重が仇となり、途端に遅れていくという性質もあります。

チームメイトは長時間に渡ってスプリンターの風除けになり、時には坂道で遅れそうなスプリンターを引っ張り上げ、ゴールラインの手前まで連れていき、最終的には時速70キロ近くまで加速して、スプリンターを発射します。

スプリンターはチームメイトの果たしてくれた役目を背負い、肩と肩をぶつけ合いながら、闘志を剥き出しにしてゴールラインに飛び込むのです。

今年のツール、第3ステージのゴールラインです。グライペルを差すカヴェンディッシュ。

200キロ近く来てからの差がわずか数センチ。

ツールの前半はスプリンターたちの勝負の場なのです。

明日は全ての自転車乗りにとって、特別な意味を持つ、赤玉ジャージについて書きます。

ではでは。