親父親父が脳梗塞で倒れてから、喋れなくなった。もともと、口数が少なく、一緒に住んだのも高校までで、ほとんどちゃんと話をしたことがなかったかもしれない。学生の頃は、趣味らしい趣味もなく、日曜日以外は毎日遅くまで、立ち仕事で疲れて帰ってくる親父を見て、絶対こうはなりたくないと思った。でも今は親父が子の成長だけを楽しみに生きてきたこと、その気持ちが、ようやくわかるようになった。