夫が旅だってこの1年間、改に色々な経験をさせてもらった。
正確には2018年4月からなのかも。
夫が肺がん、小細胞癌ステージⅣに罹患。
同じ時期に母が膵臓ガンステージⅣに罹患。
母は2ヶ月後に体力がなく余命4ヶ月と言われて2ヶ月で亡くなってしまった。
夫もショックだったと思う。
夫の闘病生活は手がかかったけれど1年近く痛みがなく夫は明るく前向きに戦っていた。
夫は生前「自分が亡くなったら今の家を売って、故郷に中古マンションを買って住みなさい。」
と、言ってくれて妻である私が自由にできると思っていたけれど
夫の死亡後の手続き中に思わぬ事実を知って
目の前が真っ暗になったな。
まだ、家は売っていない。

祖母が2019年11月に脳梗塞で倒れ2020年4月に肺炎になって、病院の看護師さんにコンコンと私の住む場所では「1時間以内にSさんに何かあったら来れますか!来れる距離じゃないでしょ!!それでは困るんです!」と言われ
後見人の話をすれば
「後見人がいても身内の方が来れなければ話にならない!困るんです!今の状況であなたは来れるんですか!なんとかしてください!」
そう言われて辛かった。
この病院の常識なのかもしれない。
母の時は丸1日病院の霊安室に置いてくれたのに。
その直後、祖母の入院しているこの病院は新型コロナの院内感染騒ぎを起こした。(先日清算に行ったけれど営業はしていない状態)
祖母は新型コロナに感染していたけれど亡くなった後陰性の結果で退院でき再会を果たせました。
話しはそれたけれど、夫はまだ納骨をせず自宅でお留守番で居ます。
一周忌で納骨を考えたけれど、気が進みません。
今は仏壇に骨壺を納められる物があるらしいけれど ずっとそばに置きたい理由でもない
1年経ってようやく、夫の事も少しづつ冷静に考えられるようになっている、
そんな自分の成長に驚いています。
それまでは、夫の事、私のこと、祖母のこと、父の事、仕事のこと、上司の問題、後見人の事、祖母の自宅の事、夫と過ごした二人の家の事、夫の実家問題に気を遣う事がごちゃ混ぜで考えなく淡々と生活をしながら 心の内に秘めたパニックと戦っていた

私の仕事の転籍が決まり転籍先で暮らしています。
単身赴任みたいに狭い部屋でこの先のことを考えながら
コロナで今年は不自由な生活です
人を見送る事が3年続くとしばらくはお休みしたい心境です。

令和2年7月2日
一周忌
Yさん この1年間私を見守ってくれてありがとう。
7/2にあなたの次男が息子さんを連れてあなたの好きな浜辺へ行くそうです。
命日を覚えていてくれてあなたを想ってくれるハートはあなたに似ている

私は20年間 あなたのだめな部分を知っている人達を見返せるように、あなたを引っ張ってきたつもりでいた。
あなたは小細胞肺がん ステージⅣで死の恐怖を乗り越えて前向きにいてくれたことで私自身あなたを見直したし、私も成長できたよ。
あなたの本当の強さを結婚20年目で見せつけてくれてありがとう。