ちょっと今日は、話題を変えて、自分の最近の仕事について。


いくつかのプロジェクトが同時進行しているのですが、そのうちの一つが、Time to Degreeに関するリサーチ。


Time to degreeとは、要するに卒業するまでの年数という意味です。


今までは、4年制大学ならば6年以内の卒業率、コミュニティカレッジならば3年以内の卒業率をアカウンタビリティの代表的なデータとして使用していたのですが、今後、このTime to degree データが重要性を増してくることになります。


卒業率というのは、簡単なようで実は複雑なデータです。


というのも、分母の定義が、Full-time, First-time Freshmen in Summer or Fall semester ということであり、その中でどれだけの学生が6年以内に卒業したかというのが卒業率の定義です。パートタイムの学生や、前にどこかで大学生であった経験のある学生などは、卒業率に含まれません。また、一旦ドロップアウトして、また戻ってきた学生なども卒業率に含まれないし、編入してきた学生なども含まれません。これは特に、様々な学生が集まるコミュニティカレッジで問題でした。


それでも卒業率の重要性は失われていませんが、卒業率を補完する形で、別の形で大学の実績を図るという意味で、このTime to Degreeというデータが今後使われることになります。確かにこのデータの方が、直感として、コミュニティカレッジの現状をより表しているような気がします。


連邦政府は、このデータを2010年度から集めるという予定で、現在は水面下で話が進んでいます。

まだTime to Degreeの定義も定かではない段階ですが、この夏から秋にかけて、話し合いがもたれるということです。


そんなわけで、うちの州でも、それに備えて準備を始めようというわけです。

今のうちから携わっておけば、連邦政府の打ち出しにすぐに対応できるだけではなく、早い段階でフィードバックも提供できます。備えあれば患いなしってやつですね。