実は先月、オンラインの授業を1ヶ月受講しました。
クラスの内容は、"American Community Survey"(以下ACS)
今日はそれに関する話です。
日本でも国勢調査が行われていますが、ACSはそれのアメリカバージョンといった感じです。
アメリカでは10年に一回、0が末尾の年に、国勢調査が行われてきました。
調査内容はShort Form と、Long Form の2種類に分かれて、Short Formでは国民全員(世帯ごと)を対象に、基本的な情報、例えば住所や、年齢、性別、人種などを記入します。
ちなみに質問の内容はこちら
ShorForm http://www.census.gov/dmd/www/pdf/d61a.pdf
一方、Long Formでは、もう少し踏み込んだ内容、例えば職業や、家の状況、家族状況、教育、その他もろもろのことを記入するよう求められます。ただし、このLong Formは、国民全員が対象ではなく、全世帯の6分の1が対象になります。
LongForm http://www.census.gov/dmd/www/pdf/d02p.pdf
国勢調査って、かなり大事な情報を提供してくれます。
自分のおかれている社会の状況を理解する上で一番信頼できるデータを提供してくれていて、
公共政策を立案する時はもちろんのこと、企業のマーケティングや、また大学の運営においても非常に大事になってきます。コミュニティカレッジでInstitutional Researchをしていた時、カレッジの置かれている社会状況を理解するために、よく国勢調査のデータとにらめっこしていました。州の政策に関わっている今、国勢調査を利用する頻度は、昔以上に増えました。
しかし、国勢調査の大きな弱点は、10年に一回しか行われない、ということです。
したがって、現在最新のデータは2000年時点のデータであり、ある人たちからすれば古くて使い物にならないわけです。
というわけで、この弱点を克服すべく、それではこの国勢調査を毎年行ってしまおうということで、最初に紹介したAmerican Community Surveyが今年から本格的にスタートしました。それによって、毎年自分のコミュニティの最新の状況が把握できるようになるわけです。
ACSは基本的に、Long Formと同じ質問をしています。ただし、ACSは年間300万人しか調査しません。従来のLongFormでは約2000万人でした。そういう意味で、規模を小さくした国勢調査、というイメージが近いように思います。ただし、5年平均データならば、サンプルは1500万人になるので、Long Form並みの質のあるデータが取れます。
翻って日本ですが、実は日本の国勢調査はアメリカ以上に気合が入っています。まず日本の場合は国勢調査が5年に一回であり(5の年と0の年で若干質問数が異なりますが)、日本は全員を対象にするそうです。そういえば大学時代住んでいたアパートに、アンケートを回収に来たおばちゃんがいたなー、と思い出していたのですが、なんと全国で80万人を動員して、全て直接回収するんですね。郵送での回収はなぜか行われていません。
日本の国勢調査の詳しい情報についてはこちら:http://www.stat.go.jp/data/kokusei/qa-12.htm#Q01
アメリカでは、まず最初が郵送での回収、次に、それで回収できなければ、電話をかける、そしてそれでもだめな場合は、調査員を現地に派遣する、という手法をとっています。もっとも全員を対称にしていないので、日本ほど労力を使う必要はないのだとは思いますが、それでも回収率は大体98%前後です。
しかし、日本の国勢調査、データを集めることにはあれだけの労力をかけているのに、データを公表するホームページはユーザーからしたら使い勝手が良くありません。このギャップは一体何なのかと思ってしまうくらい使いづらいです。アメリカのほうもたいがいですが、それでも日本よりは全然使い勝手が良いです。皆さんはどう思われますか?
日本政府は、他の国の政府もそうですが、沢山の調査を行います。
しかし、いつも思うのが、とにかくホームページが使いづらいんですよね。
だからせっかくいいデータを沢山持っているのに、それをもてあましてしまっているような気がします。
また別の見方として、あまりそういったデータを使う人がいないということもホームページが使い勝手が良くない理由かもしれません。
だから前回のブログの話じゃないですが、どこかのNPOが、もっとユーザーフレンドリーな国勢調査の結果を公表するホームページなんかつくってくれれば良いのに、なんて思います。
あれだけ沢山の人員とお金を動員しているのだから、もっと国勢調査の結果は広く使われるべきだよなー、と思った今日この頃でした。